今月のことば

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2014年1月

初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。

創世記 1章1~5節

  「A Happy New Year」。新しい日の出とともに新しい年の第一の日は始まったでしょうか。2014年(平成26年)が同志社女子大学の学生及び教職員諸氏にとって幸多い年となりますように。

 今年から遡ること半世紀、50年前の1964年(昭和39年)、アジア地域で初めてとなる「東京オリンピック」が開催されました。有色人種国家で開催される初めてのオリンピックでもありました。東京~新大阪間に「夢の超特急・新幹線」が開通したのもこの年です。日本が戦後という暗闇から脱し、光のある世界へと歩み出したターニングポイントとなる年だったのかもしれません。その後日本は経済的な豊かさと文明的な便利さを追い求めながら今日のような経済大国へと発展して来ました。半世紀を経た今年が、2020年開催の2回目の東京オリンピック及びリニア中央新幹線建設のスタートの年になることには大変感慨深いものがあります。

 日本はこの半世紀の間に文明を発展させるだけでなく、日本文化を世界に発信して来たようにも感じます。その中でも日本の食文化は世界の人々に広く受け入れられ、寿司、醤油、豆腐、酒などはグローバル食の仲間入りを果たすまでになっています。ユネスコが「和食日本人の伝統的な食文化」を無形文化遺産に登録したのも記憶に新しいことです。しかし日本が世界に誇れる伝統的な和食を、日本人自身が少しずつ失いかけていることには寂しさも感じます。ユネスコによる無形文化遺産登録には、日本人自身が伝統的な食文化を見つめ直し、取り戻すためのエールが込められているのかもしれません。一方で日本は精神文化も世界に発信して来ました。「おもてなし」の心もその一つです。東日本大震災発生後の日本人の秩序と倫理と道徳のある行動は世界の人々から大きな共感を得ました。日本人の精神的な美徳や美意識がグローバルになる日も近いかもしれません。前駐米大使の藤崎一郎氏は次のように述べています。

    日本が世界に誇れるのは、アカセキレイだ。鳥の話ではない。

    長い外国暮らしから戻ってきて、つくづくいいなと思うのは、

    安全、確実、清潔、規律、礼節というソフト面である。

    これらの頭文字をならべてみたらアカセキレイになる。

    ちなみにセキレイに黄や白はいるが、赤はいない。

いつの日にか、「アカセキレイ 日本人の伝統的な精神文化」が無形文化遺産に登録されることを私は夢見ています。しかし日本人自身が少しずつ失いかけていることは少し気掛かりです。新しい年の初めの月に日本人としての伝統的な精神文化を皆で見つめ直してみませんか。   

                                                                        (YuY)


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