2025年1月 今月のことば

2024/12/27

「だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」 
《マタイによる福音書 6章34節》

日本聖書協会『聖書 新共同訳』より

 

人生には波があり、うまくいかないこと、思い通りにならないことも多いものです。今回は、折々の節目に、自分に啓示を与え、励まし、鼓舞してくれた先人の言葉を紹介します。

  • 末期患者には、激励は酷で、善意は悲しい。説法も言葉もいらない。きれいな青空のような瞳をした、すきとおった風のような人が、側にいるだけでいい。 (青木新門「納棺夫日記」)
  • レンガの壁がそこにあるのには理由がある。僕の行く手をはばむためにそこにあるのではない。その壁の向こうにある「何か」をどれ程真剣に望んでいるのかを証明するチャンスを与えているのだ。どうしても欲しいものがあるときは、決して諦めてはいけない。助けてくれる人がいるなら、力を借りればいい。人生を終えるときに後悔するのは自分がやってきたことではない。やらなかったことです。 (ランディ・パウシュ「最後の授業」)
  • ぎりぎりの闘いだけが、自分を成長させてくれる。(ボクサー 山中慎介)
  • 少しずつの積み重ねしか自分を超えていけない。 (イチロー 引退会見)
  • 変化に対応できる人が、いちばん素晴らしい。(林大希 日本大学アメフト部)
  • 頭がよくて、そうして、自分を頭がいいと思い利口だと思う人は先生にはなれても科学者にはなれない。人間の頭の力の限界を自覚して大自然の前に愚かな赤裸の自分を投げ出し、そうしてただ大自然の直接の教えにのみ傾聴する覚悟があって、初めて科学者にはなれるのである。(寺田寅彦「科学者とあたま」)
  • 境界線を引く人間になるな。消す人間になれ。 (発言者不明)
  • 自分の可能性に限界を引かない。 (米沢富美子 物理学者)
  • 人間は悲しみ、苦しむために生まれた。それが人間の宿命であり、幸せだ。僕は死んでも、もう一度人間に生まれたい。 (大崎善生「聖の青春」)
  • もう一度人生をやり直せるなら、今度はもっと間違いをおかそう。(ピーター・ドラッカー)
  • どう抗ってもうまくいかない大波も来る。四面楚歌で理不尽で、いろいろ活路を見出そうとするが、もがくほど深みにはまっていく。実はこの時こそ人生最大のチャンスなのだ。何もしたくないこの時期に、力を蓄えておくことが大切だ。自分を信じて、自分に投資し、能力を高め、根を生やしておくのだ。そのための、静かなそして深い時期なのである。これは本当に辛い。何も見えないこの時に、何のためになるのかと思うだろう。何度も何度も、何をしているのかと思うだろう。ところが不思議なことに、そこから微かな希望が見えてくる。もうダメだと諦めていても、必ずチャンスは訪れるのである。 (服藤恵三「警視庁 科学捜査官」)

(KY)