「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。」

《マタイによる福音書　7章7～8節》
日本聖書協会『聖書　新共同訳』より

この聖句からどのようなことを感じるでしょうか？私は、チャレンジ精神の重要性と、行動することの大切さを強く感じています。
みなさんは、チャレンジすること、行動することの大切さについて子供のころから様々な場面で学び実感してきたことと思います。一方で、私を含め多くの皆さんも失敗することに対して嫌悪感や恐怖感を覚えるのではないでしょうか。また、失敗すると周りからどう思われるかということに気が行ってしまい、失敗しないことが良いことだと思うのかもしれません。しかし、失敗しないことは、必ずしも重要ではないと思っています。むしろ失敗を通じてより深く物事を学び、同じ失敗を繰り返すことがないよう学ぶことが重要です。とくに新しいことに取り組むときは、失敗を恐れるあまり、つい後回しにしたり面倒に感じてしまうことも多々あると思います。よくわからない新しいことなのですから、勝手もわからず、すぐに壁にぶつかり失敗してしまうかもしれません。
しかし、振りかえると、失敗しながらでも少しずつ前に進んでいることに気づくでしょう。小さな失敗を繰り返していても、前進できていれば結果的に良いことにつながると思っています。見方を変えると、失敗しないことは、現在の自分のできる範囲内で行動していることを意味するのかもしれません。前に進むためには、時として自分自身に負荷をかけ殻を破る、そして成長することにつなげていくことが大事だと思っています。

人生では、なりたい自分・理想の自分を求めて、様々なことに挑戦します。一回で成功することは稀かもしれません。何度も挑戦して、やっと乗り越えられることも多いのではないでしょうか。失敗しても落ち込まず、しかし、しっかり反省をし、自ら改善策を見出すことができるよう成長して欲しいと思っています。我々教職員は、皆さんがチャレンジし、探し求めるものを掴み取ることができるよう応援しています。

（MK）