2024年9・10月 今月のことば

2024/09/20

初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。「光あれ」。こうして、光があった。
神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。 

 

《創世記 1章1~5節》
日本聖書協会『聖書 新共同訳』より

 


長い夏休みが終わり、秋学期が始まりました。皆さんはどのように夏休みを過ごされましたか?

私はお盆の時期に猛暑から逃れるべく、1泊2日で南アルプスの山へトレッキングに行って来ました。丁度、台風7号が関東地方の沿岸を通過した時期でしたが、台風の進路が逸れたため、雨風の影響はほとんどなく快適に登山をすることが出来ました。時折、パラパラと雨が降りましたが、登山中は亜高山帯に生えているシラビソやコメツガ、トウヒなどが雨を受け止めてくれたおかげで、濡れずにすみました。

山小屋では、宿泊部屋に入ると電灯がつかず薄暗い状態でした。それから15時になると発電機が稼働し、19時半の消灯まで、そして朝は4時半から7時半まで点灯していました。薄暗い状態から急に電灯が点いた瞬間に安心感や光のありがたみを実感しました。

また、山では水が不足しているため、節水を求められます。食事で使用した食器はペーパータオルで拭き、出来るだけ汚れを落としてから返却します。これは、水の使用を減らす工夫で、その後返却した食器は少ない水で清潔に洗浄されていました。お手洗いも使用したトイレットペーパーは便器へ流さず、備え付けのゴミ箱に捨てます。これも水の使用を減らす工夫です。水や電気は限りのあるもので、大切に使わなければならないと気付かされました。

生物にとって、光と水は無くてはならないものです。植物は光のエネルギーを利用して、葉から吸収した二酸化炭素と根から吸い上げた水を利用して光合成を行い、デンプンなどの養分を作ります。動物は光を浴びることで、概日リズムを整え、体内時計を調節し、また、光エネルギーを網膜の視細胞が受け取
り、これを電気信号に変換し、大脳へ伝えられ、そこで視覚が生じます。さらに人体の約60%は水分が占めていて、水分の摂取は生きる上で重要です。

山で過ごした時間を通し、人間は自然に生かされていて、人間も自然の一部であると改めて感じました。そして、普段の生活がいかに便利で恵まれていて、当たり前は当たり前でないと実感する一時となりました。

(Nyanta)