フィールドワーク

こどもにかかわる現場を体験して学ぶ。本学科では、こどもにかかわる施設等に赴き、体験から学ぶフィールドワークを重視し積極的に実施しています。

フィールドワークの主な実績

  • 京都市学校歴史博物館の見学
  • 堀尾竹荘にて清水焼と轆轤による立体作り体験
  • 豊中市立大池小学校の「おもしろ科学大池博」出展と参加
  • サントリーミュージアムにて「ブルーオアシス」ほか鑑賞
  • 神戸市立須磨海浜水族園にて施設およびバックヤード見学、学芸員へのインタビュー活動
  • 名古屋城、徳川園、覚王山見学、新美南吉記念館見学鑑賞
  • 京丹後市久美浜町葛野浜 サンドアートの制作とワークショップの運営
  • 鳴門市大塚国際美術館・大鳴門橋架橋記念館見学鑑賞とうずしお見学
  • 阿蘇くじゅう国立公園の見学
  • 日光竹博物館見学と日光東照宮内の植生

現代こども学科 吉永紀子 准教授 「卒業研究Ⅱ」

日時:2023年1月20日(土)~1月21日(日)
場所:名古屋市科学館/レゴランド・ジャパン

吉永ゼミ7期生(4年次生5名)は、体験を通した教材研究を行うことを目的とし、2つの施設でフィールドワークを行いました。

1.名古屋市科学館
1日目に訪れたのは、名古屋市にある名古屋市科学館です。名古屋市科学館には、「みて、ふれて、たしかめて」というテーマのとおり、体を使って学ぶことができる展示が満載でした。すべてのエリアにおいて、こどもだけでなく、大人もワクワクできるような仕掛けがたくさんあり、時間も忘れて楽しむことができました。

そのなかでも、特に夢中になったのは、生命館4階の「人体のふしぎ」展示エリアです。「自分の反応速度を調べてみよう」というコーナーでは、合図を感じ、体験スイッチから手を離すまでの時間を計測し、反応速度を仲間と比べて楽しむことができました。また、楽しむだけでなく、目と耳の反応速度には違いがあることを初めて知りました。「人体ランニング」のコーナーでは、スクリーンのお手本の走りを真似て腕を振ることで、骨・筋肉・血管・神経の動きを同時に理解することもできました。

解説の情報を読むだけでは、理解しにくいと感じることも、実際に好奇心をもっていろいろな体験をしてみることで「なぜ?」「もっと知りたい!」という思いが自然と引き出されていくことを実感しました。さらに、こどもでも大人でも興味がそそられるような身近なものを使った体験であるからこそ、時間を忘れて楽しめることを学んだ1日となりました。

 

2.レゴランド・ジャパン
2日目に訪問したのは、「レゴランド・ジャパン」です。「レゴランド・ジャパン」の特徴は、すべてがブロックで表現された世界観であるところです。また、8つのエリアがあり、それぞれのテーマごとに雰囲気が異なっていました。

潜水艦に乗り込み、巨大な水槽の中をめぐる「サブマリン・アドベンチャー」では、サメが近くを通ったり、熱帯魚を近くで見ることができたりと、「レゴブロック×海」という新しい世界を楽しむことができました。「レゴランド・ジャパン」には、様々な場所に巨大なモニュメントが点在していたり、都道府県の名所をレゴで表現した場所があったりするなど、レゴを触ってみたい、作りたいという思いを引き出す工夫が随所になされていました。また、そのような思いを叶えることのできる「ワークショップエリア」もあり、環境構成の重要性を学ぶことができました。

「レゴランド・ジャパン」には、本学科の卒業生が勤務されているとのことで、入園時にお会いすることもできました。レゴの世界観にどっぷり浸り、こどもの頃の懐かしい感覚を取り戻しながら、楽しく学び、親睦を深めるひとときを過ごすことができました。

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現代こども学科 真宮美奈子 教授 「卒業研究Ⅱ」

日時:2024年2月2日(金)
場所:神戸アンパンマンこどもミュージアム、atoa、フェリシモチョコレートミュージアム

 

子どもの保育・教育に関する教材・実践等について研究を進める真宮美奈子教授のゼミ生11名が、関連施設を訪れフィールドワークを実施しました。

神戸アンパンマンこどもミュージアム
平日にも関わらず多くの来場者がおり、親子で楽しみながら過ごす様子を観察することができました。アンパンマンショーの見学を通して、開演前の約束事、幼児にわかりやすい話し方、身体表現のコツ、ショーの構成など、多くの学びを得ました。全員でアンパンマンとドキンちゃんのお面にも挑戦しました。


atoa
アクアリウムとアートが融合した都市型水族館「atoa」で、洞窟、精霊の森、宇宙などのテーマごとの展示を楽しみました。幻想的な光、球体をした水槽などが美しく魅力的で、アート空間の演出を学ぶことができました。また、思わず触ったり、匂いを嗅いだりしたくなる展示もあり、生き物を話題にして、仲間との会話も弾みました。


フェリシモチョコレートミュージアム
チョコレートの甘い香りに包まれながら、美しいパッケージを見学しました。 

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現代こども学科 今井敏博 教授 「応用研究Ⅱ」

日時:2024年1月28日(日)~29日(月)
場所:同志社びわこリトリートセンター、七条甘春堂

 

1月28日(日)と29日(月)に、同志社びわこリトリートセンターで3年次ゼミ生のゼミ合宿を行いました。各学生は、セミナー室で卒業研究・卒業論文の研究計画と論文構成についての構想についての発表を行い、論文の構成が適切であるか、使用する参考文献が十分であるかについて、検討を行いました。

「算数科教育の設計と実践」や「動物と接することの心理的効果」「性格診断と人の関わり方」、「現代女性のキャリアー働く女性の現状と課題ー」、「自己肯定感と人生の幸福感の関わりー豊かな生涯にするためにー」など、多様なテーマについて、様々な意見を述べ合い、他の人の計画や構想を知ることで自分の取り組みを再検討できる機会になりました。発表者が構想をプレゼンし、他の者が質問して聴くという談話が楽しくよい学びの場であったと思います。

食堂での楽しい夕食の時間は仲間としての交友関係を深め、また、和室での複数の人たちとの就寝までの時間では、大学生活や進路はもちろんのこと、人生の歩み方などを深く話し合い、有意義な時間となりました。

2日目には、京都市に戻り、フィールドワーク「京菓子の形づくり体験」を行いました。和菓子素材を職人さんの指示にしたがって季節の京菓子に各自が仕上げました。花の形は正多角形を意識して作業をする必要があり、図形の性質の実社会への適用という視点から有意義な体験となりました。また、京都以外の出身学生にとっては、京都の文化の認識を深める機会となりました。

 

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現代こども学科 梅垣明美 教授 「応用演習Ⅱ」

日時:2023年12月16日(土)
場所:ネスタリゾート神戸

 

梅垣ゼミ3年次生は、小学校の体育授業に導入されているアドベンチャーゲームの教材開発に役立てることを目的に、ネスタリゾート神戸にて様々なアクティビティを体験しました。

まず、560mの長さをうつ伏せ姿勢で飛行するスカイイーグル、高さ9m弱のアスレティックコースを制覇するスカイジャングルを通して、スリルを実感する身体活動を体験しました。次に、体験型スポーツアクティビティとして、野球、サッカー、アーチェリー、乗馬などを、さらにボルダリングで疑似クライミングを体験しました。

これらを通して、体育授業の教材づくりのコツとして、はらはらどきどきさせるしかけ、遊びの要素の取り入れ方、そして全身を使った身体活動の工夫などを学びました。

 

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現代こども学科 今井敏博先生 「卒業研究Ⅱ」

日時:2023年12月3日(日)
場所:堀尾竹荘

 

「陶器づくりによる回転体の学習 ―轆轤(ろくろ)による清水焼―」

 

堀尾竹荘の主人である堀尾様は先代を継いでこの仕事をされているベテラン職人です。また、その弟様(本日は2人体制)は、作品を製作する陶芸家です。

まず、学生たちは、堀尾様の実演に基づいた説明を聴きながら、回転してできる陶器づくりの技法を学びました。半分に割って、断面から陶器の厚さを適切にするように手を動かすところに難しさがあることがわかりました。

次に、各人が轆轤の前に座り、堀尾様とその弟様の指示とアシストのもと、自分の望む大きさの茶碗、皿、マグカップなどを作りました。力を入れすぎて、やり直す学生もいましたが、補助してもらい仕上げることができ、楽しくかつ達成感を味わいました。また、回転体の構造も理解することができました。

学生各々が色の希望を伝えていることから、焼き上がった作品を観る時が楽しみです。本来の実施は3年次の昨年でしたが、新型コロナ感染症の影響で延期しており、今年度の実施が叶いました。

 

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現代こども学科 真宮美奈子 教授 「卒業研究Ⅰ」

日時:2023年7月22日(土)
場所: てんしばイーナ(大阪市天王寺区)

 

遊び場を体験することを通して、子どもが安全に、意欲的に遊びに取り組めるようにする環境構成の工夫や、挑戦から得られる育ちを考えることを目的として、大阪市天王寺区のてんしばイーナでフィールドワークを行いました。

①てんしばイーナ noborun!
ハーネスを身に付けて、クライミングに挑戦しました。難易度が異なるクライミングが用意されており、攻略を練ったり、タイムを競ったりする楽しさを経験しました。 ゴールまで登り切った仲間には、尊敬のまなざしと拍手が送られていました。 子どもの方が身軽で、軽々と登っていく姿も印象的でした。 

②てんしばイーナ sorarun!  
こちらでもハーネスを付けて、最大8メートルの高さのアスレチックコースに挑戦しました。勇気を振り絞って一歩踏みだせば、命綱と自分だけが頼りです。誰も助けてはくれません。不安定な足場、高さへの恐怖心などと戦い、仲間同士で励まし合いながら、なんとかゴールに辿り着いた時には、達成感でいっぱいでした。子どもの頃に戻ったような気持ちを味わいました。 

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現代こども学科 勝浦眞仁 准教授 「応用演習Ⅰ」

日時:2023年8月4日(金)
場所:ハーベストの丘・シルバニアパーク 

 

こどもの体験世界を探ること、および各施設におけるバリアフリー・ユニバーサルデザインの環境を学ぶことを目的として、大阪府堺市のハーベストの丘にあるシルバニアパークにてフィールドワークを行いました。

「赤い屋根の大きなお家」や「森のわくわくログハウス」に実際に入ってみると、天井の低さに驚いたり、キッチンでごっこ遊びをしたくなるような環境があったりと、こどもの視点に気づき、こども心を思い出させてくれる時間となりました。

また、丘という高低差のある環境であっても誰もが動きやすくなるように道が整備されていることを学べました。

大変暑い1日でしたが、ひまわり畑や高台から見る景色は爽快で、春学期の疲れもリフレッシュできました。

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現代こども学科 吉永紀子 准教授 「応用演習Ⅰ」

日時:2023年6月24日(土)
場所:神戸市立博物館・特別展「ジブリとジブリパーク展」/アトア(劇場型アクアリウム)

 

吉永ゼミ8期生(3年次生9名)は、主に「鑑賞」をメインとした2つの施設でフィールドワークを行いました。

1.ジブリとジブリパーク展(神戸市立博物館)

最初に訪れたのは、神戸市立博物館の特別展「ジブリとジブリパーク展」です。ジブリ映画に登場するキャラクターに触れられる体験コーナーや、映画のワンシーンが立体作品になっている立体展示コーナー、CG映画制作の裏側をみせるコーナーなど、「見る」展示だけではなく、五感のすべてを使って楽しむことのできる構成がなされていました。

専門用語も交えた解説やこどもの目線の高さに合わせた配置など、鑑賞する側が「じっくり読みこむ」「ふらっと眺める」「思わず立ち止まってしまう」など多様な鑑賞スタイルをとりながら、こどもから大人まで幅広い年齢層が楽しめる展示になっていました。また、ジブリ作品に思い入れのある方だけでなく初めて見る方も楽しむことのできる展示の工夫が感じられました。

展示物それ自体が楽しめるものであることと、鑑賞する側が鑑賞の仕方をデザインできること、この二つが掛け合わさって、とても魅力的で学びの多い時間を過ごしました。

 

2.アトア(劇場型アクアリウム@神戸)

次に訪問した「アトア」とは、「アクアリウム」と「アート」が融合した水族館のことで、魅力はやはりその展示の仕方にありました。各フロアは「はじまりの洞窟」や「奇跡の惑星」など、それぞれテーマが設けられており、広いスペースには水槽や金魚鉢などの展示物が置かれ、順路や見るべき方向の指定がないため、鑑賞者が自分好みのペースや順路で見ることができます。水族館といえば「海の生き物を見るための施設」というイメージを抱きますが、アトアはその空間全てが展示物であり、展示物に自ら働きかけたり空間を一緒に創って楽しめたりして、アトアのテーマである【アクアリウム×アート】を実感することができました。

 

一日を通して、空間をデザインするおもしろさと鑑賞側の主体的な参加を引き出す工夫を学ぶことができ、今後のゼミでの学びを新たに考える機会になりました。

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現代こども学科 真宮美奈子 教授 「応用演習Ⅰ」

日時:2023年6月10日(土)
場所: ボーネルンド プレイヴェル安満遺跡公園、キッズプラザ大阪

 

遊びを通した学び、保育教材・環境構成の研究をテーマに、2つの施設でのフィールドワークを行いました。

① ボーネルンド プレイヴェル安満遺跡公園
からだ遊び、科学的な遊び、自然遊び、表現遊び、砂場などに分かれている各ゾーンを見学・体験しつつ、子どもが実際に遊ぶ姿を観察してきました。戸外では、音や水を使った遊具、昆虫をイラストや写真で紹介したり、植物を使った造形遊びができるスペースがあったりなど、子どもが自然に興味を持てる環境構成の工夫が多くなされていました。子どもの発見したことや作品を飾れるようにすることも、環境構成をする上での大切な視点であると学びました。

② キッズプラザ大阪
遊びを通して科学的な事象を体験し、「なぜだろう、不思議だな」から学びが深まっていくことを実感することができました。大人になってから訪れてみると、安全への配慮に加えて、様々なフロアの至るところに、思わず登ったり、くぐったりして遊びたくなるような仕掛けがなされていることに気付きました。教材や環境構成の工夫として、多くの学びがありました。

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現代こども学科 今井敏博 特別任用教授 「応用演習Ⅰ」

日時:2023年6月3日(土)
場所: 堀尾竹荘

 

「陶器づくりによる回転体の学習 ―轆轤(ろくろ)による清水焼―」

堀尾竹荘の主人である堀尾様は、先代を継いでこの仕事をされているベテラン職人です。

まず、学生たちは、堀尾様の実演に基づいた説明を聴きながら、回転してできる陶器づくりの技法を学びました。半分に割って、断面から陶器の厚さを適切にするように手を動かすところに難しさがあることがわかりました。

次に、各人が轆轤の前に座り、堀尾様の指示とアシストのもと、自分の望む大きさの茶碗を制作しました。力を入れすぎて、やり直す学生もいたが、集中して仕上げることができ、楽しくかつ達成感を味わいました。回転体の構造も理解することができました。

学生各々が色の希望を伝えており、焼き上がった作品が届くのを楽しみにしています。

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現代こども学科 塘利枝子 教授 「応用演習Ⅰ」「卒業研究Ⅰ」

日時:2023年5月20日(土)10:00~15:00
場所: キッズプラザ大阪

 

2023年5月20日(土)に応用演習(3年次生)と卒業研究(4年次生)の合同のフィールドワークで、キッズプラザ大阪に行きました。

午前中はキッズプラザ大阪にて子どもの遊びの様子を観察したり、自分たちが実際に参加したりして遊びを体験しました。小学生の頃に学校の校外学習や親に連れられて訪れたという学生も多かったのですが、大人になってから再度体験することで視点が変わったと述べる学生もいました。

午後は、それらの観察や体験をもとに、4つのグループに分かれてプレゼンテーションを準備し、キッズプラザ大阪のスタッフに対して、自分たちが気づいたことや新しい企画の提案を行いました。さらに学生たちのプレゼンテーションに対して、スタッフからコメントをいただきました。今後、企業での就職活動をする学生にとっても、保育職や教職に就く予定の学生にとっても、自分たちの提案を社会に発信するよい機会となりました。

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過去実施分

 

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