学芸学部
音楽学科
河江 優 (音楽学科教授)
書名/編著名 | モーツァルトの食卓 / 関田淳子 著 | ||
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出版社、出版年 | 朝日新聞出版 , 2010.12 | 書誌ID | BB13064261 |
おすすめのポイント | 誰が何を食べているかさして関心のない人も、それがモーツァルトのものだったならば。 6歳からヨーロッパ各地を演奏で巡り、生涯の約三分の一を旅に費やしたモーツァルト。彼が日常好んだ品々や、訪れた地で味わった郷土料理、贅を尽くした宮廷の晩餐会など、様々なエピソードを織り交ぜつつ18世紀ヨーロッパの食文化を語った一冊です。【Vine76号より】 |
椎名 亮輔 (音楽学科教授)
書名/編著名 | 妻を帽子とまちがえた男 / オリヴァー・サックス 著 | ||
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出版社、出版年 | 早川書房(ハヤカワノンフィクション文庫) , 2009.7 | 書誌ID | BB13153104(早川書房) BB00845157(晶文社) |
おすすめのポイント | 自分の足と靴の区別がつかず、友人とポストの区別がつかず、妻を帽子と間違えてかぶろうとするような、脳神経の疾患をかかえた患者が、音楽を歌いながらだと全く問題なく日常生活が送れるという事実。私たちにとって音楽とは何なのか、を深く考えさせる一冊。 |
書名/編著名 | 富永太郎詩集 / 富永太郎 著 | ||
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出版社、出版年 | 思潮社(現代詩文庫) , 1975.7 | 書誌ID | BB00648631 |
おすすめのポイント | 「私は私自身を救助しよう」という詩は当時の日本語にはありえなかった。フランス象徴詩をいちはやく日本に紹介、というよりもそれを自分のものとして吸収し、潔癖に実人生にまであてはめてしまった夭折の詩人の詩集である。 |
書名/編著名 | 風の影(上・下) / カルロス・ルイス・サフォン 著 | ||
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出版社、出版年 | 集英社(集英社文庫) , 2006.7 | 書誌ID | BB13153106 |
おすすめのポイント | 20世紀初頭のバルセロナを舞台にした、書物の世界をめぐるこの複雑怪奇なミステリーは、その不思議な味覚を味わうには、もう実際に手にとって読んでもらうしかほかはないのではないか、と思われる。 |
山本 裕樹 (音楽学科教授)
書名/編著名 | 発声と身体のレッスン : 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために 増補新版 / 鴻上尚史 著 | ||
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出版社、出版年 | 白水社 , 2012.4 | 書誌ID | BB12397658 |
おすすめのポイント | 表現する「こえ」や「からだ」を身につけるためのベーシックなトレーニング方法がわかりやすく紹介されています。 |
書名/編著名 | バイオリン奏法 / レオポルト・モーツァルト 著 ; 塚原晢夫 訳 | ||
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出版社、出版年 | 全音楽譜出版社 , 1974.12 | 書誌ID | BB12395820 |
おすすめのポイント | アマデウスの父・レオポルド・モーツァルトによる教本。バイオリン奏法だけでなく音楽全般について詳しく書かれています。当時の音楽への理解だけでなく、アマデウスへの教育が具体的に読み取れる有意義な書。 |
メディア創造学科
有賀 妙子 (メディア創造学科特任教授)
書名/編著名 | 新しいわかり方 / 佐藤雅彦 著 | ||
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出版社、出版年 | 中央公論新社 , 2017.9 | 書誌ID | BB13080635 |
おすすめのポイント | 著者は「ピタゴラスイッチ」や「0655/2355」を企画、監修している人で、この本には「こんなことが自分にわかるんだ」「人間はこんなわかり方をしてしまうのか」といった新しい発見が詰まっています。 |
書名/編著名 | はみだす力 / スプツニ子! 著 | ||
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出版社、出版年 | 宝島社 , 2013.11 | 書誌ID | BB12858634 |
おすすめのポイント | 何をしたいか、できるか、悩んでいるあなたと同じ等身大の女の子が、ここにいます。 |
書名/編著名 | 今あなたに知ってもらいたいこと / オノ・ヨーコ 著 | ||
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出版社、出版年 | 幻冬舎 , 2009.12 | 書誌ID | BB13080637 |
おすすめのポイント | いろいろ批判されたり、夫を目の前で射殺されたりしながらも、オノ・ヨーコがどんなふうに考えて、作品を作り、生きてきたかに、私はとても興味があります。あなたはどうでしょう? |
影山 貴彦 (メディア創造学科教授)
書名/編著名 | テレビは日本人を「バカ」にしたか?~大宅壮一と「一億総白痴化」の時代 / 北村充史 著 | ||
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出版社、出版年 | 平凡社(平凡社新書) , 2007.02 | 書誌ID | BB13080640 |
おすすめのポイント | メディアの「今」を捉えることは大切ですが、その歴史を紐解くことで、より「今」の理解が深まるということがよくあります。大宅壮一という人を知っていますか?テレビを観るとバカになる、テレビは日本人をダメにするという意味の、「一億総白痴化」という言葉を流行らせた人です。さて、大宅の真意はどうだったのでしょう?テレビというメディアが本書を読むことで、より見えてくると思います。お勧めの一冊です。 |
書名/編著名 | ふぞろいの林檎たち / 山田太一 著 | ||
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出版社、出版年 | 大和書房 , 1997.5 | 書誌ID | BB00798470(大和書房は品切) |
おすすめのポイント | 中学1年のときから、将来は放送局に入社して、番組をつくりたいと思っていました。この本は、私が大学時代に放送されたドラマのシナリオ本。当時の若者は100%見ていたドラマではないでしょうか。日本を代表する脚本家、山田太一さんの紡いだ台詞をドラマを見たあとで何度も何度も反芻して、暗記するまで紙に書き留めていました。努力、ってわけではありませんが、そんなことも多少将来の役に立ったかもしれませんね。【VINE84号より】 |
梅田 拓也 (メディア創造学科助教)
書名/編著名 | 世界でもっとも強力な9のアルゴリズム / ジョン・マコーミック 著, 長尾高弘 訳 | ||
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出版社、出版年 | 日経BP社 , 2012.7 | 書誌ID | BB12448097 |
おすすめのポイント | あなたは毎日1回はGoogleの検索欄に言葉を入力したと思うのですが、どうしてたったそれだけで目標の情報が得られるのでしょうか。また、Amazonでものを買う時、無防備にカードの番号を入力していると思うのですが、どうしてデータが抜き取られないと信用できるのでしょうか。本書は、そういった私たちの日常生活を支えるソフトウェアの基礎となる9つのアルゴリズムを、数学が苦手な方にもわかりやすく紹介しています。情報社会の仕組みを知るための第1歩となる本です。 |
書名/編著名 | 金持ちは、なぜ高いところに住むのか:近代都市はエレベーターが作った / アンドレアス・ベルナルト 著, 井上周平・井上みどり 訳 | ||
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出版社、出版年 | 柏書房 , 2016.6 | 書誌ID | BB13061466 |
おすすめのポイント | 最近、東京の湾岸沿いの地区にはタワーマンションが次々と建設され続けています。あんなん耐用年数とか補修費用を考えたらどう考えてもコスパ悪いやろと思うのですが、なぜか小金持ちは皆タワマンの高層階に住みたがっていますね。本書は、エレベータという技術の歴史を辿ることで、そのような高層建築のイメージがどのように移り変わってきたのかを追っています。技術という側面から、現代に至る建築文化の系譜を辿る傑作です。 |
書名/編著名 | ネット社会と民主主義:「分断」問題を調査データから検証する / 辻大介 編 | ||
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出版社、出版年 | 有斐閣 , 2021.11 | 書誌ID | BB13170030 |
おすすめのポイント | 2000年代、ネットが現れた頃、人類はいつでもどこでも誰とでもコミュニケーションができる技術を見て、それが世界を1つにするという夢を見ました。しかしこの20年間で、その夢は粉々に砕かれました。ネット上で拡散された誹謗中傷や差別発言や偽情報は、世界は分断し続けてきたのです。本書は、日本のネット研究の第一線で活躍する研究者たちが、この「分断」を実証的なデータに基づいて分析しています。ネット社会を生きる私たちにとって必読の一冊です。 |
国際教養学科
A.C.Elliott (国際教養学科教授)
書名/編著名 | The orphan master's son / Adam Johnson | ||
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出版社、出版年 | Black Swan , 2013 | 書誌ID | BB12983394 |
おすすめのポイント | An engaging, thought-provoking, and above all humanistic novel about life in North Korea. The novel is beautifully and poetically written, but also reveals careful and detailed research about North Korea and life under the regime, based on recent scholarship and the words of North Koreans who have escaped. We see and read much about North Korea in the news (as George Bush's "evil empire," for example), but so rarely get a sense of the lives of real people there. This book does something which only a novel can do: it shows us the world from a new perspective, it lets us live a different life. The novel won the Pulitzer Prize for fiction in 2013. |
書名/編著名 | 半島の密使 / アダム・ジョンソン 著 ; 佐藤耕士 訳 | ||
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出版社、出版年 | 新潮社 , 2013.6 | 書誌ID | BB12602604 |
おすすめのポイント | 上記"The orphan master's son"の訳本です。孤児院長の息子パク・ジュンドは、美人歌手の母親を“平壌”に奪われ、その悲しみに暮れる父からは、虐待を受けて育った。14歳の時に軍に召集されトンネル兵として訓練を受ける。その後は日本での拉致や漁船でのスパイ活動に専念。さらに英語を身につけ、アメリカ行きの任務を命じられるのだが…。不条理な体制に翻弄されながらも、国家の中枢に接近するジュンドの真の目的とは?2013年ピュリッツァー賞フィクション部門受賞。 |
書名/編著名 | 文化のハイブリディティ / ピーター・バーク 著 ; 河野真太郎 訳 | ||
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出版社、出版年 | 法政大学出版局 , 2012.10 | 書誌ID | BB12451608 |
おすすめのポイント | 唱歌「蛍の光」、クリスマスのデート、ハリウッド西部劇に影響を与えた黒澤明監督の「用心棒」、抹茶アイス・肉じゃが、「シルバー時代」などの外来語etc…身近なところでも、文化のハイブリディティの事例が山ほどある。この本では、著名なイギリスの歴史学者ピーター・バークが近代日本を含め、さまざまな時代および場所・文化のハイブリディティの実例をとりあげながら、どのように理論されることがあるかを検討する。読みやすくて短い本なので、人間の文化および文化交流について興味のある学生にはぜひ読んでもらいたい。【Vine 83号より】 |