2024年度生活科学部合同セミナー第1回講演会「SDGsを実現するための農業と食品産業」を開催

2024/05/30

【日時】 2024年5月22日(水) 15時開演
【会場】 本学今出川キャンパス 楽真館ラーニングコモンズ・イベントエリア
【講師】 株式会社 アグリインキュベーター 代表取締役社長 藤井滋生氏


近年、包括的で持続可能な社会の構築を目指すため、SDGsを経営戦略等に取り入れる企業が急増しています。そこで生活科学部では、今回初の試みとしてSDGsに実践的に取り組んでいる企業・団体から専門家を講師としてお招きし、衣食住とSDGsに関する基本的な考えや企業での取組事例等、国内外での最新の事例を学ぶ生活科学部合同セミナー「サステナブルな衣食住を考えるⅠ~Ⅳ」を、春学期と秋学期にそれぞれ2回ずつ開催します。

本セミナーの第1回講演会に、「食とSDGs」に関する話題提供として、株式会社 アグリインキュベーター 代表取締役社長 藤井滋生氏をお招きしました。

藤井氏からは、はじめに世界規模で起こっている食の問題について、詳細な事例を紹介しながら、SDGsの基本的な考え方でもある、「誰も置き去りにしない」という、世界中の国や人々が「One Team The Earth」として共通の認識を持つ必要があることをご説明いただきました。現在、様々な問題は人口増加が著しい貧しい国々に集中しており、それにより更なる格差や富の偏在が生じています。特に先進国が積極的に行動することで、負のスパイラルから正のスパイラルに変えることが重要であること、地球規模で起こっている環境問題や食品ロス、それらを今後どのようにして解決していくべきなのか、また日本の農業の今後進むべき方向性について解説していただきました。学生たちは、普段の授業や生活では触れることが少ない農業を身近なこととして捉え、日本の第一次産業の現状を改めて深刻に考えなければならないと感じたようです。

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なお当日の講演会の様子は、下記からご覧いただけます(公開期間2024年6月30日まで)。※一部音声の乱れがございますが、ご了承ください。