医療薬学科

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授業やゼミ

学びの奥行き 臨床系
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臨床系

薬が効く過程にある、ブラックボックスを解明。

喜里山先生
薬物動態学研究室:薬が“どう効くか”を研究

飲むと熱や咳が収まったり、よく眠れたり。薬が「効いた」という結果は明らかでも、「どう効いているのか」という過程は目に見えないもの。薬がどう吸収され、体のどの部位に働きかけ、排出されるのか。これらの仕組みを明らかにする研究は、「薬物動態学」と呼ばれ、医療の発展に大きな影響を与えています。薬物動態学研究室では、動物実験などを通して、薬の効き方を日々分析。得られたデータは、薬による副作用を抑えたり、より素早く効く薬や特定の臓器にだけ効く薬を開発することに役立てられます。担当の喜里山准教授が指導にあたって大切にするのは「学生との対話」です。実験がうまくいかなかったのはなぜなのか、どう改善するべきか。そういった道筋を一歩一歩探ることで、学生の考え抜く力を伸ばします。

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学びの奥行き 臨床系
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臨床系

患者さん一人ひとりに合った薬物投与法を提供。

松元先生
臨床薬剤学研究室:薬の“個別化適正投与法”を研究

研究開発の段階で有効性や安全性が確認された薬であっても、実際に市販され、患者さんに使ってみると、思わぬ副作用が現れたり、十分に効かなかったりすることが少なくありません。臨床薬剤学研究室では、個々の患者さんにとって投与薬剤が適切な用法用量であるかを評価する臨床研究を展開しています。研究室に配属された学生は、全国各地の医療機関から送られてくる患者さんの血液や組織検体の薬物濃度を解析。その結果を臨床現場の医師に向けて、フィードバックする研究に携わります。自分が取り扱う検体や解析するデータの向こう側には、患者さんの存在や命がある。こういった意識を常に持つことで、薬剤師としてのマインドを培っていきます。

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学びの奥行き 化学系
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化学系

何度でも化学に挑み、新たな分子を創造。

山本先生
創薬有機化学研究室:薬の元を“創る”研究

世界中のあらゆる物質は、分子でできており、その分子はさらに小さな原子で構成されています。あらゆる化学反応を駆使して、原子同士を結合させることで、新たな医薬品の素材となるような分子を生み出す。これが、創薬有機化学研究室の目標です。研究室では「原子を結合して何をつくるか」「原子をどう結合させるか」という2大テーマで研究を進めており、学生はテーマごとにチームに分かれ、化学的難題に挑みます。研究を進めるためには実験が必須。しかし極小の対象物を扱うため、計画通りに作業が進まないことも頻繁にあります。そんなとき学生を指導する山本准教授は、安易に答えを提示することは避けるのだとか。
トライ&エラーを繰り返す中で、学生たちは自分自身で壁を超えていく問題解決能力と、高度な実験手技を身につけます。

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学びの奥行き 生物系
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生物系

細胞レベルの分析で、生命の根幹を紐解く。

和田先生
生化学研究室 : 生命活動のメカニズムを解明

人間や動物など、ほとんどの生物は、体内の酸性・アルカリ性のバランスをとることで、生命活動を行なっています。生化学研究室がテーマとして掲げるのは、細胞の中にある「酸性オルガネラ」について。生物の体は何兆個にも及ぶ細胞でできており、その細胞一つひとつが正常に活動することで健康な体が維持されています。つまり裏を返すと、細胞の働きに異常をきたせば、さまざまな病気が誘発されるのです。生物が生きていくために必要な「細胞の正常な活動」。これを支える器官のひとつが、酸性オルガネラです。酸性オルガネラの機能を明らかにして、さまざまな疾病の治療・予防薬の基礎となるデータを得ることが、研究室の目標。学生たちは遺伝子組換マウスを使った実験や、分子レベルの高度な解析を通じて、生命活動の根幹にあるメカニズムを紐解きます。

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薬学部