卒業までに身につけてもらいたい10の力 「DWCLA10」について
DWCLA10とは
本学の教育理念のひとつ、リベラル・アーツ教育では、幅広い学習を通して広い視野を拓く教養教育と深い知識や技能を体系的に身につける専門教育に加え、どの分野の学問を専攻する場合にも、また社会のどの分野に進む場合にも必要とされる、学士としての基礎的・汎用的能力の獲得が重視されます。
これらの能力はディプロマポリシー(学位授与方針)に掲げられており、学生によりよく理解してもらうために、2012年度より、「同志社女子大学の学生に卒業までに身につけてもらいたい10の力」、略して「DWCLA10」として、具体的に表現しています。
「DWCLA10」は卒業後の長い人生(キャリア)においてどの分野に進む場合にも共通して必要となるものであり、自立した社会人となるための基礎力となるものです。就職時にも重視される力でもあり、しっかりと身につけてもらいたいと考えています。
DWCLA10
分析力
- 情報を収集し分析する力
- 現状を分析し目的や課題を明らかにする力
- 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する情況把握力
思考力
- 自ら考える力
- 論理的に思考する能力
創造力
- 既存の概念に束縛されない自由な発想力
- 既存のものを組み合わせて新たな価値を生み出す力
プレゼンテーション力
- 自分の意見を分かりやすく伝える発信力
- 説得力
コミュニケーション力
- 世代、国籍、専門を越えた意思疎通・共感力
- 外国語能力
- 文字、言葉を越えた意思疎通
- 相手を尊重した聴く力
- 意見の違いや立場の違いを理解する力
リーダーシップ
- 課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する計画力
- 目的を設定し確実に実行する力
- 他人に働きかけ巻き込む力
- チームで問題解決できるコラボレーション力
思いやる力
- 違いを尊重する能力 (個人レベル、社会・文化レベル)
- 相手の気持ちになって行動する力
変化対応力
- 複眼的な広い視野
- 社会的変化、自己を取り巻く環境変化への対応力
- 過去にとらわれない自由な発想力
自己管理力
- 社会のルールや人との約束を守る規律性
- ストレスコントロール力:ストレス発生源に対応する力
- 倫理観
自己実現力
- 自己の適性を把握し伸ばす力
- 社会の未来像と自己の将来像を見通す力
- 自己の能力を発揮しつつ社会に貢献しようとする意欲
- 生涯学習力
DWCLA10のシラバス上での表示について
これらの能力はそれ自体を教えられるものでも学べるようなものでもありません。それらは、学問体系を修得していく過程や、課外活動等に真剣に取り組む過程で結果として獲得できるものです。
そこで本学では、個々の授業科目のシラバスの最後に表示される『獲得が期待される基礎的・汎用的能力DWCLA10』の欄に、その科目の履修を通して結果として身につけることが期待される力のいくつかを示すことになりました。
これによって、知識や技能の修得のみではなくこのような力の獲得も重要であること、本学の教育ではそのことが重視されていることを理解してもらい、よりいっそう自覚的に授業に臨む契機としてもらいたいと考えています。 DWCLA10の趣旨をよく理解し、自らの将来を切り開く力をしっかりと身につけられることを期待しています。
DWCLA10のポイント
- 広い教養と深い専門知識に加え、それらを生かすための基礎的・汎用的能力の重要性を十分に認識して欲しい。
- これらの力は、自立した社会人に必須の基礎力であるため、社会に出るときに問われる力である。
- これらの力は、個々の授業でそれぞれのテーマや課題に真剣に取り組み多様な方法で徹底的に追究する過程で獲得できるものである。