2026年度 食物栄養科学科食物科学専攻特別講義「食品メーカーの品質管理職~食の安全を支える仕事~」を開催

2026/10/20

2026年10月7日、食物栄養科学科食物科学専攻の特別講義を開催し、約100名の学生が出席しました。

今回は、2023年3月に食物科学専攻を卒業し、食品素材メーカーで活躍されている新甫みなみさんを講師にお迎えしました。三栄源エフ・エフ・アイ株式会社の検査部検査課に所属する新甫さんには、「食品メーカーの品質管理職~食の安全を支える仕事~」と題してご講演いただきました。

講演では、学生時代から現在に至るまでの歩みをご紹介いただきました。学生時代については、食物科学専攻で学んだ栄養成分や各種分析の原理、無菌操作の手順、官能評価の考え方などが、将来を見据えて一生懸命に学んだ大切な内容だったことをお話しされました。また、食品開発プロジェクトの第1期生として商品開発に挑戦した経験や、勉強だけでなくサークル活動(食物研究会)にも積極的に参加し、メンバーと協力して一つのことに取り組む難しさと大切さを学んだことについてもご紹介いただきました。

入社時には研究開発職を希望していたそうですが、人事部との面談を通じて、検査業務に向いていることを初めて知ったといいます。当初は希望していなかった検査業務について、メーカーにとっていかに重要な仕事であるかを理解し、検査部でキャリアアップを目指すことを決められました。入社3年目にはヒ素や重金属の検査を任されるようになり、現在は後輩を指導する立場へと成長されています。

質疑応答では学生から次々と質問が寄せられ、講義に熱心に耳を傾ける様子がうかがえました。新甫さんは、入社後数年で離職する若者が多いことにも触れ、「やりたいことや興味のあることを見つけるのは大切だが、それだけにとらわれず、どんなことにも関心を持つことが重要」と話されました。また、与えられた環境で一生懸命に取り組むことで新たな関心が芽生え、それが次のチャンスにつながることもあるというメッセージを学生たちに伝えられました。

今回の講義を通じて、働くうえでは「自分の気持ちの持ち方」が非常に重要であることを学ぶ機会となりました。また、就職活動についてまだ具体的なイメージを持てていなかった1年次生にとっても、今やりたい仕事だけに目を向けると、将来の可能性を狭めてしまうことがあると気づく機会になったようです。まずは日々の学びが将来に役立つと信じ、目の前の勉強にしっかり取り組み、知識や技術を身につけていくことの大切さを実感できる、有意義な特別講義となりました。

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