2025年度食物栄養科学科特別講義「乳製品・飲料メーカーの仕事について~製造・営業・マーケティング~」を開催
2025年10月8日、食物栄養科学科食物科学専攻の特別講義を開催し、約120名の学生が参加しました。
本年度は、食物科学専攻を2010年3月に卒業して食品業界で活躍する卒業生をお招きしました。講師には、株式会社伊藤園マーケティング本部 炭酸・水・乳酸菌・機能性ブランドグループの堀悠子さんをお迎えして、「乳製品・飲料メーカーの仕事について~製造・営業・マーケティング~」と題してご講演いただきました。
講演ではまず、就活難の学生時代から今日までの仕事内容の変遷についてご説明をいただきました。製造、営業、マーケティング部と異動する過程で自分がやりたいことができるようになっていったこと、様々な上司の下で鍛えられつつ、卒業論文で学んだ時間管理の大切さが今も役立っていることなどをお話しいただきました。また、株式会社伊藤園に転籍してからの、ほぼ1年ごとにメンバーが変わるブランドグループでの商品開発の現状についても、市場調査結果をまとめた自身のメモを示して具体的に説明してくださいました。
質疑応答では、食物科学専攻科目「食品開発プロジェクト」を履修中の3年次生から質問が相次ぎ、学生たちの熱心な様子がうかがえました。机の上で考えるだけでなく、自分の目で見て、話して、現場の空気を感じることや取引先との信頼関係を築くこと、運を味方につけるには前向きな姿勢と日々の感謝の気持ちが大切であることなど、働くうえで「マインドの持ち方」が非常に重要であることを学べたようです。また、就職活動のイメージがつかめていなかった1年次生も、自分がしたい仕事だけできるわけではないことが分かり、まずは今の自身の勉強を将来役に立つと信じてきちんとこなし、身につけていきたいと思えたようで、とても有意義な特別講義でした。