2022年度 食物科学専攻特別セミナー 『京の食文化を学ぶ -伝統の継承と発展-』第2回

2022/07/12

食物栄養科学科では、6月29日に第2回食物科学専攻特別セミナーを楽真館1階ラーニングコモンズで開催しました。当日は学生および一般の方100名と、教職員13名が参加しました(うちオンラインでの参加15名)。

今回は、株式会社山本本家 取締役の山本 晃嗣氏を講師にお迎えして、「日本酒の可能性」というタイトルで講演していただきました。約350年間、伏見の同じ場所で酒作りを続ける伝統のすごみと、日本文化を新しい形で継承するチャレンジ精神に触れることができた、貴重な機会となりました。

参加学生からは、「水の硬度や酒米の種類、精米度の違いで日本酒の味が全然違うことを初めて知った。だから伏見は酒造りに合っているのだと納得できた」「酒蔵の数や日本酒の国内での流通量が下がっている一方で、海外の注目度は上がっていて、国外での売買量が増加していることを知った」「テロワールという言葉を初めて聞いた。水や米ができる土地を大切にして、土地の個性や風土を活かした酒造りをすることによって、地産地消が促されたり、日本酒の文化継承に繋がると感じた」「煎り酒の復刻、京都独自の酒米や酵母の開発、まんじゅう、化粧品への利用など様々な取り組みが行われていて、技術と熱意がすごいなと感心した」といった感想が寄せられました。

参加した学生の多くは未成年で日本酒を飲んだことがないのですが、20歳になるのが楽しみになった、早く20歳になって飲み比べをしてみたい!という声も多く寄せられました。

第3回は秋学期に開催されます。10月5日(水)15:00から、京料理萬重 若主人の田村 圭吾氏をお迎えして「文化としての京料理を考える。今後の継承と発展」というタイトルでご講演いただく予定です。学生の皆さんが引き続き本セミナーに高い関心を持ち、多数参加されることを願っています。

※なお、新型コロナ感染が拡大しつつあることから、3回目以降の場所を変更する可能性があります。本学サイト(食物科学専攻「専攻トピックス」)で案内しますので、時期が近づいてきましたらご確認ください。

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