2022年度 食物科学専攻特別セミナー 『京の食文化を学ぶ -伝統の継承と発展-』第1回

2022/06/03

食物栄養科学科では、5月 25日に楽真館1階ラーニングコモンズで食物科学専攻特別セミナー第1回を開催しました。当日は、学生および一般の方109名と、教職員10名が参加しました(うちオンラインでの参加10名)。

今回は京都府農林水産技術センターのご都合により、同センター応用研究部 部長の三村 裕氏を講師にお迎えして、「京の伝統野菜の保存・利用及び品種改良への取り組み」というタイトルで講演していただきました。「京の伝統野菜」と「京のブランド産品」の定義と品目についてわかりやすく説明していただき、伝統野菜を守るための地道な努力や、機能性を付与した新しいブランド産品の品種育成などに力を注ぐセンターの役割を知る貴重な機会となりました。

参加した多くの学生が、九条ネギが8世紀ごろからあることに驚き、辛くない万願寺唐辛子の品種改良の方法に興味津々の様子で、「京野菜は京都に元から自生していた野菜だと思っていたが、各地から集めた種子をもとにして選抜されていたことに驚いた」「せっかく保存した種子も放置しておくと10年で発芽しなくなってしまうため、遺伝資源の管理が簡単ではないことがわかった」「見た目や機能性など、さまざまな観点から新しい品種の野菜を開発されている姿を見て、素敵な仕事だと感じた。まだまだ知らない仕事や分野があるのだと思った」「今度食料品を買いに行くときに、『京のブランド産品』のシールを注意深く見て買ってみたい」といった感想が寄せられました。

第2回は6月29日(水)に開催されます。株式会社山本本家 取締役の山本 晃嗣氏をお迎えし、「日本酒の可能性」という題で講演いただく予定です。学生諸姉の皆さんが引き続き本セミナーに高い関心を持ち、多数参加されることを願っています。

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