保護者の皆様へ

平素より本学の教育研究にご理解、ご支援いただき、厚く御礼申し上げます。

5月21日付けで大阪府、京都府、兵庫県、25日には東京都など首都圏、北海道に出されていた緊急事態宣言が解除されました。しかしながら、第二波の到来の危険が示唆されており、政府の専門家会議では「新しい生活様式」の実践が推奨されています。このような状況下におきまして、本学としましては、感染拡大予防に最大の配慮をしながら教育研究活動を進めています。既にお知らせしましたように、春学期の授業を原則遠隔授業と決定し、それに伴い、ノートパソコンやルータ等の設備が整っていない学生のための設備を無償貸与とし、情報処理室自習室を申請によって使用できるようにしています。加えて、5月13日から細心の注意を払いながら音楽学科練習室での自習を可能とし、5月15日付けで図書館の図書及び資料の郵送による貸し出しを開始し、5月25日からは図書館の制限付き開館を実施しています。6月1日以降の教育研究活動に関しては、感染症拡大防止に最大限配慮しながら、限定的に学生のキャンパス入構、施設等利用に関して準備しています。

家計が急変し、学費や生活費の支弁が困難となった学生に対する経済的な支援策に関しましては、5月6日に春学期学費の延納を可能とし、5月11日に特別奨学金と生活支援金の支給、そして短期貸付金制度拡充という緊急支援措置を発表しました。また、5月18日にはオンライン学生相談を開始しました。新入生と上級生との交流、クラブの勧誘に関しても取り組みも進めています。最新の情報につきましては、本学のホームページにて随時お知らせしていますので、ご確認いただけましたら幸いです。

宗教部では、この間毎日の礼拝をネット配信により本学学生に向けて実施しています。特に、5月11日から5月22日の間、新入生歓迎ウィークとして、私を含め各学部長からの奨励が配信され、新入生への歓迎メッセージを届けました。

ところで、本学の卒業生には、感染症の一つであり差別で苦しんでいたハンセン病患者のために、看護師として生涯を捧げた井深八重がいます。その功績が国際的に評価され、1961年には赤十字国際委員会よりナイチンゲール記章を受章され、日本の医療従事者の魁となった女性です。晩年彼女は、同志社に学んだことを感謝して以下のように述べています。

「今、この時の流れを顧みて、私がこの道ひとすじに進み得たことは、勿論院長レゼー翁の偉大な人格とその指導に依るものではあるが、これを受け入れる基盤となったものは、まず何よりも母校の創立者新島先生の息吹のかかるキリスト教的雰囲気の中で学び得たことに依るものと信ずるのである」

井深八重の思いは現在でも本学に受け継がれています。本学の卒業生を含め、現在コロナウィルス感染症対策のために働くすべての医療従事者の献身的なご尽力に対して改めて感謝申し上げたいと思います。

最後になりましたが、保護者の皆様のご健康を心より祈りますとともに、引き続き本学の教育研究活動にご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2020年5月27日
同志社女子大学長
飯田 毅

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