社会システム学科「応用演習II」特別講義 「家庭裁判所調査官の役割」

2021/12/09

11月18日、京都家庭裁判所の家庭裁判所調査官である松永淳氏と武部祐佳氏にお越しいただき、出張講義をしていただきました。

講義では、家庭裁判所が扱う事件や手続の概要から、家庭裁判所調査官の業務内容・理念まで、詳しくお話を伺いました。

例えば、家事事件については父母が離婚した場合における面会交流の事件、少年事件については暴力をふるってしまった少年の事件という架空のケースをもとに、家庭裁判所調査官がどのように調査を行い、いかにして解決を目指すのか具体的にお話いただき、家庭裁判所調査官のお仕事の意義や、一筋縄ではいかない難しさを学ぶことができました。

質疑応答の時間には、事件を担当された調査官の方の思いに関わる点や、職場環境に関することなど、学生からの幅広い質問にお答えいただきました。

学生からは、家事事件・少年事件ともに、その幸せのために、あらゆる方法で相手に寄り添ったケアをされていることを知ることができた、子どもが関わる問題では、関わり方や周りの環境を整えることがその更生や成長につながることが分かった、責任もやりがいも大きい仕事であると感じた、といった声が寄せられました。

専門的なお仕事を実際にされている方からお話を伺い、じっくり対話できる機会はたいへん貴重です。

今回の出張講義に参加した学生は、学ぶ意欲や関心を高めることができました。