現代社会学部公開講座 第35期 町家講座~京町家で学ぶ歴史と文化~  第5回『「古典の日」推進活動』を開催

2024/12/20

日時:2024年12月7日(土)

講師の野崎貴典先生には古典の日推進委員会のゼネラルプロデューサーとしてのお立場から古典の推進活動について語っていただきました。

推進活動の原点は『源氏物語』にありました。物語がこの世に実在したとされてから千年を経たことに因み、2008年を源氏物語千年紀とし、古典を日本の誇りとして後世に伝え、古典に親しむ日として古典の日宣言が行われました。さらには2012年に11月1日が「古典の日に関する法律」が法制化され、国の定める記念日となりました。この法律は古典の日推進の実行の指針となり、フォーラム・朗読コンテスト・街かど古典カフェなど多彩な文化事業が繰り広げられてきました。本講座では過去に開催された事業の一部が動画で紹介されました。

「古典の日」宣言には次のような一節があります。『人間の叡智の結晶であり、人間性洞察の力とその表現の美しさによって、私たちの想いを深くし、心を豊かにしてくれるもの。いまも私たちの魂をゆさぶり、「人間とは何か、生きるとは何か」との永遠の問いに立ち返らせてくれるもの。それが古典である。』さらに『揺れ動く世界のうちにあるからこそ、私たちは、いま古典を学び、これをしっかりと心に抱き、これを私たちのよりどころとして、世界の人々とさらに深く心を通わせよう。』と続き、古典がより広く深く根付くことへの決意が感じられます。古典の持つ可能性を次世代への継承されていくこと願い、親しみやすいものとして全国へ展開して浸透するよう活動されていることが窺えました。

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