現代社会学部公開講座 第33期 町家講座~京町家で学ぶ歴史と文化~ 第7回『コロナ禍で気付いた観光業のあり方』を開催しました

2022/12/26

今回の講師・辻田順一先生が会長をされている株式会社国際交流サービスは、単なる観光旅行ではなく、専門性の高いツアーを長年にわたって企画・催行してこられました。特にコロナ禍によって、海外旅行から国内旅行への転換、その一例として東南アジア・朝鮮古代史が専門の先生を講師に「渡来人に関連する神社・遺跡見学」等のように、テーマ性のある国内ツアーに切り替えました。また旅行に行けない状況下で、旅行者とのコンタクト(縁)を大事にしたいとの思いから「オンライン中国語講座」を開設し、現在も継続中されています。「緊急事態宣言」や県ごとに対応の異なる「まん延防止等重点措置」が発令された折には、延期に伴う飛行機・ホテル・レストラン等の取り消し等に柔軟な対応が求められました。募集型の企画旅行に取り組んでいる旅行会社にとっては「GOTOトラベル事業」や「全国旅行支援割引」はメリットがないと言えます。

県外への移動の自粛が求められた時期には、自分が住んでいる都道府県の良いところを見直そうという動きがありました。次にパンデミックが起こった時には「居住圏内再発見の旅」や接触を少なくする少人数による旅が注目されるのではないでしょうか。

コロナ渦で大きく転換を求められた旅行業界の一面を知ることができました。

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