現代社会学部公開講座 第32期 〜京町家で学ぶ歴史と文化〜 第2回『ワインによるまちづくり』

2021/08/06

今回の町家講座は、前回に引き続き大阪府に緊急事態宣言が発出される状況の中、Webexでのリモート開催となりました。今回は北海道富良野市の高橋 克幸さんを京都市の京まちや平安宮にお招きして、『ワインによるまちづくり』と題した講演が行われました。

高橋さんは、公営ワイン醸造の責任者として「ワイン醸造のプロ」であるとともに、シニアソムリエ・日本ワインコンクール審査員として「ワイン提供のプロ」でもある非常に珍しい方です。さらに富良野市職員でもあるという立場も踏まえ、ワイン醸造の仕組みから展開に至るまで、行政の方針も交えたお話を伺うことができました。

北海道富良野市は、一般的にはラベンダーや「北の国から」といった作品で知られる観光地ですが、富良野市の公式のキャッチフレーズは「へそとスキーとワインのまち」。ワインはこの地域の地形条件や自然環境を活かした産業として、また行政が主体となって葡萄栽培・醸造・販売を手がけるという当地域を代表する産業です。地域の活性化に寄与していこうという行政の政策と、多角的な観光資源の形成からなる富良野地域の観光との関わり、また近年観光庁や国税庁などが提唱している酒蔵ツーリズムの可能性など、多岐にわたる視点が提示され、北海道の涼風を感じることのできる講演となりました。

参加者:27名(リモート)

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