現代社会学部公開講座 第31期 町家で学ぶ京都の歴史と文化 ~第2回『ハイブリッドドローンが世界を変える』~

2020/12/08

講師:谷 紳一先生(エアロジーラボ代表取締役CEO)

今回も前回に引き続き、遠隔システム(Zoom)を利用しての町家講座開催となった。テーマは、ハイブリッドドローンについて、その国内初の制作を手がけた株式会社エアロジーラボ代表取締役CEOの谷紳一さんにお越しいただき、講演を開催しました。

ドローンとは無人航空機=UAV(Unmanned Aerial Vehicle)を指し、日本国内ではマルチコプターのイメージが定着しています。手を離しても飛び続けることができるという自律飛行はドローンの最大の特徴であり、ドローンを活用した多岐にわたる用途の可能性に昨今注目を浴びてきました。しかし、ある程度確立されたドローン技術は何にでも使える可能性を秘めているものの現実には走行可能時間が10~20分ほどと実用性に欠いた状況でした。そこでエアロジーラボが開発したのが国内初のハイブリッドドローンです。これはドローンに搭載されたエンジンで発電した電力で飛行できるため低燃費であり、180分の連続飛行を可能にしました。このことを皮切りに様々な資本参加を受け、エアロジーラボのドローン機器は様々な実証実験に参加し、そのたびに改良を重ね、用途に合わせた性能を搭載したドローンが進化を続けています。谷さんがドローンビジネスに着手し始めた当初は現在ほどドローン規制が厳しくなかったこともあり、貴重な空撮映像をたくさん講義内では拝見できました。これからの国内ドローンビジネス市場は急速に広がっていくであろうとの見解を示すとともに、高い事業評価を得ているエアロジーラボのこれからのますますの発展に目が離せない内容でした。

これまでの町家講座で取り上げられてきた京都の歴史や文化にフォーカスした内容とは一風変わった今回の講義は、結果として物珍しさからか、たくさんの質疑応答で盛り上がりました。町家を起点に発信される新しい学びが新鮮さを生み、これからの町家講座の新しい可能性を感じる講演となりました。

参加者17名

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