酒蔵ツーリズムで西陣地域の活性化を考えるプロジェクトを実施

2026/04/10

日程:2026年3月22日(日)
場所:京都市上京区 京まちや平安宮
担当:天野 太郎 教授
 

京都市中心部の西陣地域は、伝統的な京町家も多く残る歴史的な景観が見られる地域ですが、西陣織産業の転換や少子高齢化が進み、人口減少や高い空き家率などが地域課題として指摘されています。
そうした西陣地域の活性化をテーマとして、西陣でクラフトビール醸造を行う社会福祉法人菊鉾会ヒーローズ/西陣麦酒施設長の野村尊実先生による「クラフトビール×障害福祉で社会を変える」と題した講演と、天野(本学教員)による国内他地域における酒類を軸とした「酒蔵ツーリズム」による地域活性化の可能性に関する講演を実施しました。 

西陣麦酒の運営母体は、社会福祉法人菊鉾会ヒーローズ。自閉症の人々の就労環境の創出に取り組み、西陣麦酒に関わる全ての人との協働を大切にしながら、さらに地域の支え等によって、多様性が息づくクラフトビールを育ててきました。京都の伝統産業を担ってきた西陣織が受け継がれてきた地に醸造所を構えています。醸造所である築140年余りの京町家には、販売および作りたてのクラフトビールが楽しめるタップルームも併設しています。至福の一杯Well Beerと良好な状況Well Beingが一体となって紡がれ、多様な幸せへの願いが込められたビール“WELL-BEERING”は、新たな人との輪を広げてくれます。

こうした西陣麦酒による取り組みは、現在日本各地で行われつつある酒蔵ツーリズムの一つとしても位置付けられます。北海道富良野における一定の成功事例などもありますが、酒蔵ツーリズムはいまだに効果的な地域活性化のあり方が検討されています。2024年に発災した能登半島地震による被災地復興に関しても、被災した日本酒の11蔵の復旧を軸に、地域の食文化、地域資源を活かしたツーリズムの今後の展開が求められています。

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