岡崎・南禅寺―禅宗の最高格式の寺院と近代京都の原動力となった地を歩く

2025/12/08

日時:2025年10月29日(水)
授業:京都・大阪・奈良フィールドワーク
担当:天野 太郎 教授

今回のフィールドワークでは、近代京都の復興の原点の一つともなった場所―すなわち平安奠都1100年紀年事業・第4回内国勧業博覧会が開催された地・岡崎と、隣接する禅宗の別格格式を誇る南禅寺周辺を歩きながら、なぜこの地域が京都の中でも特別な意味を持つようになったのか、その歴史的・文化的背景について考察を行いました。

蹴上の琵琶湖疏水関連史跡をたどりながら、近代的な運河開削の歴史と現代につながる観光資源化について、また建設当初は景観問題ともなった水路閣が、その後は南禅寺を代表する景観となった点について考えるとともに、疏水分線を歩きました。南禅寺の塔頭見学を行うとともに山門に登り、京都東山からの景観についても理解を深めることができました。

また、博覧会跡地の今日的な活用事例としての京セラ美術館、平安神宮などを巡るとともに、博覧会が地域社会に与えた影響について考える機会となりました。

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