「未来の売り場」を提案するコンペティションにて、金子雄太ゼミ生の作品が金賞受賞

2025/04/30

社会システム学科金子雄太ゼミの学生が、一般社団法人 日本プロモーショナル・マーケティング協会主催の第2回JPMヤングクリエイティブ・アワードに参加し、売り場デザイン部門で金賞を受賞しました。このコンペティションは、25歳以下の社会人や大学等の学生を対象としたもので、リアル店舗での買い物が楽しくなり、思わず商品を手に取りたくなるような売り場のデザインや仕掛け等のアイデアを公募し表彰するものです。

今回金賞を受賞した作品は「種」をコンセプトにした売り場デザインで、VRなどのテクノロジーを活用し、花が育つ過程を体験的に楽しめる仕組みになっています。「花の種×VRデジタル」という意外性のある組み合わせが、新たな価値を生み出している点が評価されました。

協賛社から提示された課題商品に関するデザイン提案を行うディスプレイ部門でも、金子ゼミ生の提案一作品が審査員セレクト作品として選出されました。BARのような大人の雰囲気が漂う空間で、カレーが味わえる売り場をデザインし、評価されました。今後も金子雄太ゼミは、「新しい売り場のあり方」を探究し続けていきます。

受賞作品の紹介

金賞:『Secret Floriography』(田邊 琴乃さん、木村 心万さん、木瀬 那津海さん)

現代の花離れを解消するために、花の種を販売する体験型の売り場を考えました。購入者は、花言葉のみが記された封筒から種を選び、それを育てる過程で、何の花かを知るサプライズ体験を楽しめます。また、売り場にはVR体験スペースを設け、花言葉に基づくシチュエーションを疑似体験できるようになっています。これにより、花を贈る場面を具体的にイメージしやすくし、購入後のミスマッチを防ぐとともに、記憶に残る体験を提供します。

田邊琴乃さんのコメント金賞をいただき、大変光栄に思います。現代の花離れが進む中で、花を購入する瞬間から育てる楽しさまで、全てのプロセスにワクワクを提供したいという想いを込めて制作しました。また、SNS全盛の時代において、売り場でしか味わえない体験価値を重視し、VRを活用した体験型の売り場デザインを提案しました。このような挑戦の機会をくださったゼミやJPM関係の皆様、そして共に試行錯誤を重ねたチームに心から感謝しています。この経験を自信に変え、今後も新たな挑戦を続けていきたいと思います。
木村心万さんのコメントこのたび、金賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。私たちは、人々の花離れに着目し、「種だけの売り場」と「VR」を組み合わせることで、花を購入する瞬間から育てる過程まで、ワクワク感とサプライズを提供できる売り場を提案しました。このアイデアが「斬新で面白い」と評価いただけたことを大変光栄に思います。今回の経験を通じて、マーケティングにおいて重要なのは、誰も思いつかないような独創的なアイデアを生み出す力であると実感しました。このような貴重な機会をいただけたこと、またご支援いただいた関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。これからも、この経験を糧に残りの学生生活や社会人として挑戦を続け、社会の発展に貢献できる存在を目指して邁進してまいります。
木瀬那津海さんのコメントこのたび、本作品が受賞できたことを心より嬉しく思います。デジタル化が進む現代において、あえて「花を育てる」というアナログ体験に着目し、先の見えない楽しさや驚きを楽しめる売り場づくりに取り組みました。この活動を通じて、日常に隠れた「ワクワク」を発見する喜びや、育てる過程そのものの楽しさを改めて実感することができました。今回の受賞を励みに、これからも創意工夫を重ねながら学びを深めていきたいと思います。このような貴重な経験をさせていただいたことに、心より感謝申し上げます。
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審査員セレクト作品:『ottimo』(片岡 あずささん、小野田 愛さん、福田 真優さん)

大人向けの本格的なカレーを、高級感あふれるBARのような雰囲気で楽しめる売り場をデザインしました。「ottimo」とはイタリア語で「絶品」を意味する店名で、休日の食事を楽しみにする夫婦や、レシピに悩む50代の主婦層をターゲットに、カレーのアレンジレシピを提供するお店を提案します。

片岡あずささん(代表者)のコメントこのような高い評価をいただけたこと、そしてご指導いただきました金子先生に、心より感謝申し上げます。世の中にまだ存在しないワクワクするアイデアを生み出すことが、最大の課題でした。カレールウZEPPINの特性を活かし、「高級感」をコンセプトに掲げるとともに、新しい売り場での体験や斬新な食べ方を提案し、未来を感じさせるギミックを取り入れる工夫をしました。提案にあたり、多くのアイデアや販促手法を学び、未来の売り場を想像することで大いに刺激を受けました。この貴重な経験を活かし、今後も販促や売り場企画の提案に取り組んでいきたいと考えています。
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