自然災害と防災教育に関するフィールドワークを実施

日時:2024年12月21日(土)
授業名:教職実践演習
担当者:天野太郎 教授
参加学生:16名
中学社会・高校地歴科の教科教育においては、近年自然災害や防災に関する教育の重要性が指摘されており、学習指導要領においてもその比重は大きくなってきています。そうした状況や、近年多発する自然災害から自分たち、そして周りの人々の命を守る行動とはどのようなものか、さらには災害時に避難拠点となることが多い学校の役割についても多角的な視点から学ぶ必要性が高まっています。
こうした問題意識のもとに、今回は神戸市を中心に自然災害と防災教育に関するフィールドワークを実施しました。1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災の遺構はいまだに市内に残っており、メリケン波止場の震災公園をはじめとして、市内各地の遺構について確認するとともに、復旧と復興の意味について学びました。さらに、人と未来防災センターを訪問して、阪神淡路大震災にとどまらず、東日本大震災や本年1月の能登半島沖地震、さらには近い将来に発生することが予測されている南海トラフ沖の地震発生メカニズムについて視覚的に学習するとともに、液状化現象の実験や防災教育の実態について、体験学習を交えながら考えることができました。参加者の中には能登半島沖地震へのボランティア活動経験者もおり、実体験を踏まえながらこれからの防災活動のあり方について意見交換をすることができました。



