天野ゼミ生が食を通した京都・西陣の地域活性化プログラムの企画・運営に参画

2024/11/06

日時:2024年10月23日(水)~24日(木)
授業名;応用演習Ⅱ 
担当教員:天野太郎 
参加学生:15名

京都・西陣地域は、中世の応仁の乱時の西軍の陣地であったことがその名の由来であり、そうした歴史の舞台であるとともに、西陣織などの繊維産業の中心地としても発展した地域です。しかし現在では繊維産業の郊外移転などもあり、歴史的な町家の景観も次第に失われつつあり、空き家問題も深刻化しています。そうした西陣地域を活性化するために、近年世界的に注目されているクラフトビールを一つの軸としたイベントが、西陣地域でビール醸造を行う西陣麦酒などの生産者や販売店、そして京都市の参画とともに行われました。

西陣地域には、クラフトビール醸造地が3ヶ所も立地しており、その品質は高い評価を受けています。一人当たりのアルコールの消費量、中でもビール消費量は低下傾向にありますが、近年地域に根差したクラフトビールが注目されており、全国様々な地域で生産が行われ、まちおこしや観光のツールとしても機能しつつあります。そうしたクラフトビールがどのように展開してきたのか、その歴史や種類、醸造の特徴について、試飲を含めた講演会が開催されました。本学の学生のみならず、近隣の留学生を含めた大学生も多数参加し、普段ビールを飲む方だけでなく、初めてクラフトビールに触れた、という学生もその魅力やこれからの可能性について学ぶことができました。原材料も上京区・中京区で生産されたものを使用したものもあり、クラフトビールを京都のまちの活性化にどのように活用し、展開することができるか、思いを巡らせる時間を得ることができました。

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