北海道富良野地域における地域活性化に向けたまちづくり調査と報告会を実施

2024/10/08

日程:2024年9月10日(火)〜17日(火)
場所:北海道富良野市他
科目:プロジェクト演習Ⅰ・Ⅱ
担当:天野 太郎 教授
 

社会システム学科では、2005年から20年間にわたって北海道・富良野地域において観光を軸とした先進的なまちづくりや、地域連携を通した社会のあり方を学ぶ授業を持続的に実施してきました。
本年の『プロジェクト演習Ⅰ・Ⅱ(富良野)』では、9月10日〜17日の7泊8日の日程で北海道富良野地域を訪問し、現地のさまざまな観光産業、自然環境、過疎や高齢化、中心市街地の衰退といった地域課題について現地学習を行いました。富良野地域は、「北の国から」に代表される聖地巡礼・フィルムツーリズムの先進的な地域としても知られ、またラベンダー観光の代表的な地域として、北海道の自然環境を活かした観光でも知られています。また同時に、自然環境と共生したまちづくりの歴史や、日本におけるNPO第1号の地でもあり、地域住民がまちづくりに主体的に関わってきた取り組みにも注目できる場所です。

そうした富良野地域における行政の取り組みについて、富良野市の渋谷正文市議会議や美瑛町の角和浩幸町長、北海道議会の今津寛史議員との対話や質疑応答や行政関係、NPO団体の方々との交流を通して、重層的な地域活性化の取り組みについて学びを進めました。

また地域内の主要な観光資源の実態についての調査や、陸上自衛隊駐屯地にも訪問し、北海道の自然災害に対する防災のあり方について学ぶとともに、防災施設が観光資源化している事例についても理解を深めることができました。

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その調査・研究成果の一端を発信するため、学生が主体的に調査・探究を重ね、9月15日に富良野市役所にて報告会を行いました。
まず、全国で社会問題となっているオーバーツーリズムについて、京都府宇治市での学生の取り組みを通して、観光導線の重要性や、実際に学生が作成した動画が行政に活用されている事例について報告を行いました。さらに、それを基にして富良野市中心部においてこれからの持続可能な観光のあり方を提供して行くことを目的として、動画を用いた観光マップを作成し、QRコードを活用した新しい観光動画マップを作成、展示を行いました。会場では多くの市民の方々や行政関係者とも活発な意見交換を行なうことができました。このような学びと発信を伴った活動を通して、探究型の地域学習の深化を図るとともに、地域社会の多様性や課題解決の重要性についての理解を深めることができました。
 

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