出雲・松江でのフィールドワークを実施

日時:2024年9月24日(火)~25日(水)
場所:出雲・松江
授業:卒業研究Ⅱ
担当:大西秀之 教授
テーマ:神話から民話:文学と文化遺産のコラボレーション
4年次生 12名で出雲・松江を訪問し、フィールドワークを行いました。
今回のフィールドワークでは、神話から民話までの文学が、地域の文化資源となり、またそれが他の有形無形の文化財と相乗効果となり、地域活性に活用されている事例を確認しました。
まず出雲では、出雲大社とその周辺の環境や文化財が、古事記や出雲風土記などの神話とどのように結び付けられ、文化資源化されているか検討しました。また神話などの知識を有することによって、同じ場所でも違った見え方がすることを現地で体験しました。
次に松江では、『怪談(Kaidan)』の作者である小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の旧邸宅を中心に、松江城を中心とする武家屋敷群などの城下町の文化財活用のあり方を検討しました。また小泉八雲記念館では、企画展『小泉セツ—ラフカディオ・ハーンの妻として生きて』が開催中で、『怪談(Kaidan)』などの執筆に小泉セツが果たした重要な役割を知り学ぶことができました。
今回のフィールドワークでは、昨今の話題となっている「聖地巡礼」が、アニメや漫画などを対象とした新しいものではなく、観光などをはじめとする地域活性化のコアとなっていることを確認しました。また同時に、同じ場所を訪れても、その場の価値を読み解くリテラシーの有無によって捉え方が変わることも実体験できました。


