被災地救援活動にあたった人々への理解を深める名古屋フィールドワークを実施

2024/03/11

日時:2024年3月5日(火)
授業:「応用演習Ⅱ」
担当:山下智子 教授


「応用演習Ⅱ」の学びの一環として、山下ゼミの学生13名が名古屋でフィールドワークを行いました。社会システム学科ライフデザインコースに属する本ゼミは、「宗教的観点から考える現代社会・ライフデザイン」をテーマにしています。今回は能登半島地震の被災地へと思いを馳せつつ、キリスト教精神がどのように個人の生涯や思想、さらには「濃尾地震時の被災地救援活動」やそのための「連帯・共働」に生かされたについて理解を深めることを目指しました。

フィールドワークのハイライトは、「金城学院高校」をおたずねしたことです。金城学院と同志社は教派的な背景は異なりますが、共に女性の教育が軽んじられていた明治時代にキリスト教の女学校として創立された歴史を持ち、大きな被害をだした濃尾地震が起こった際には、両校の関係者が協力しての救援ために働いた歴史もあります。金城学院高校のそばには、かつて石井十次とウィンビッシュ宣教師らが協力してできた「名古屋震災孤児院」がありました。またそれらの舞台となった名古屋の町について理解を深めるため、「名古屋城」や「徳川美術館」なども訪れました。

金城学院高校では、野々垣校長や堀田先生をはじめ4名の先生方が温かく歓迎してくださり、学校の歴史についてレクチャーを受け、奇しくも同志社と同名同時期に建てられた登録有形文化財の「栄光館」を見学するなどしました。またその際に、同志社同窓会のお力添えもあり、お近くの同窓生・澤田さんが交流に加わってくださったほか、金城学院高校にも同窓生の先生がおられ急遽同席してくださったこともあり、キリスト教精神に裏打ちされたとても豊かな絆を確認することができました。

あいにくの冷たい雨の降る一日でしたが、そんな中でも早咲きの桜が美しく咲いており、学生たちは4月からの卒業研究とさらにその先の将来にむけ、それぞれらしく花開く大きな力を見出したようです。

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