京都・鴨東の歴史と文化をあるくフィールドワークを実施

2023/10/18

科目:京都・大阪・奈良フィールドワーク
日時:2023年10月11日(水)
担当:天野太郎 教授

 

京都盆地を流れる鴨川の東・鴨東地域は、古代から平安京と結びつき、時に生と死の境界といえる葬送の場所でもありました。中世には鎌倉幕府の六波羅探題も設置され、現在では清水寺や六波羅蜜寺といった寺院も建立され、広く八坂の地域は観光資源の宝庫でもあります。

そうした鴨東の歴史を学ぶために、まず六波羅蜜寺へと足を運び、鎌倉時代にこの地域が果たした政治的な役割について、さらには近接する珍皇寺とともに、平家の拠点としての意味と「六原」の京都の中で果たす役割について学びました。

また、八坂へと歩みを進め、八坂の塔とその周辺の景観問題、Instagram観光で観光客を集めるようになった八坂庚申堂が、今日の新しい観光に果たす役割について学びました。そして、八坂地域はその傾斜地形を活用して古来より京都の伝統工芸である清水焼の生産地でもありました。実際に清水焼の陶芸体験を通して、京都の伝統文化がこの地域でどのように育まれてきたのか、また現在の観光の多様化のなかで機能してきたのか感じることができました。

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