これからの地域活性化に向けたまちづくり調査と報告会を実施〜北海道富良野地域におけるプロジェクト演習〜

2023/10/03

日程:2023年9月11日(月)〜18日(月)
場所:北海道富良野市他
科目:プロジェクト演習Ⅰ(参加学生:14名)
担当:天野 太郎 教授

社会システム学科では、2005年から18年間にわたって北海道・富良野地域において観光を軸とした先進的なまちづくりや、地域連携を通した社会のあり方を学ぶ授業を持続的に実施してきました。本年のプロジェクト演習Ⅰ(富良野)では、9月11日〜18日の7泊8日の日程で北海道富良野地域を訪問し、現地のさまざまな観光産業、自然環境、過疎や高齢化、中心市街地の衰退といった地域課題について現地学習を行いました。

富良野地域は、「北の国から」に代表される聖地巡礼・フィルムツーリズムの先進的な地域としても知られ、またラベンダー観光の代表的な地域として、北海道の自然環境を活かした観光でも知られています。また同時に、自然環境と共生したまちづくりの歴史や、日本におけるNPO第1号の地でもあり、地域住民がまちづくりに主体的に関わってきた取り組みにも注目できる場所です。そうした富良野の自然環境や行政の取り組み、富良野市議会やNPO団体の方々、さらには「北の国から」の脚本家として知られる倉本聰氏の講演などを通して、重層的な地域活性化の取り組みについて学びを進めました。

その調査・研究成果の一端を発信するため、学生が主体的に調査・思考を重ね、9月17日に富良野市役所にて報告会を行いました。まず、富良野地域で推進されているワーケーション(仕事と休暇を兼ねたプログラムで、総務省が主体となって全国各地で政策推進されている事業)を対象として、その現状と課題、改善策について学生の視点から報告を行いました。さらに、これからの持続可能な観光のあり方を提供して行くことを目的として、動画を用いた観光マップ(QRコードを活用した新しい観光動画マップ)を作成し、展示することができました。

上記2点について報告会を行い、会場には約200名、そのうち約50名の市民や行政関係者とも活発な意見交換を行うことができました。このような学びと発信を伴った活動を通して、地域学習の深化を図るとともに、地域社会の多様性や課題解決の重要性についての理解を深めることができました。

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