キリスト教主義を背景としたコミュニティカフェのフィールドワーク

2021/12/02

日時:2021年11月20日(土)
「応用演習Ⅱ」 担当:山下智子

 

3回生ゼミの学びの一環として、キリスト教精神を背景としたコミュニティづくりの実際について学ぶことを目的として、京都市上京区において2か所のコミュニティカフェを巡るフィールドワークを行いました。

まず、最初に日本キリスト教団京都教区とバザールカフェプロジェクトの協働で営業されている「バザールカフェ」を訪れました。バザールカフェではセクシュアリティ、年齢、国籍などの異なる多様な人々が、互いを理解し合う場、働く場、ネットワークづくりの場などとして、多面的の働きがなされています。店長さんと大学3回生の時からかかわっているスタッフさん、それぞれの立場からのお話を伺い、意見交換をしました。

次に公益財団法人である「京都YWCA」を訪れました。京都YWCAの敷地内にはふれあいの居場所食堂「うららかふぇ」のほか、サービス付き高齢者向け住宅「サラーム」、自立援助ホーム「カルーナ」女子留学生寮「あじさい寮」、京都市認可「あじさい保育園」があり、「多世代・多文化ふれあいコミュニティづくり」に女性が中心となって取り組まれています。主事さんより館内を丁寧にご案内いただいたのちお話を伺い、理解を深めました。

キリスト教精神を背景にしているとはいえ、それぞれに異なる特色をもった2つのコミュニティカフェですが、「居場所づくり」「助けてといえる場所」など共通するキーワードが大切にされています。コロナ禍の現代社会において、出会う一人ひとりを大切に歩むそれぞれのカフェの取り組みは、参加した学生たちにとっても大変心に響くものであったようです。

なお「バザールカフェ」「うららかふぇ」ともにヴォーリズ建築の古い洋館をカフェとして活用されていますので、そうした意味でもキリスト教の価値観や文化の豊かさに触れ有意義な学びの時間となりました。

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(集合写真を撮影した時のみ、マスクを外しています。)