六波羅と鳥辺野から清水・祇園地域への変容を学ぶフィールドワーク

2021/11/30

日時:2021年11月24日(水) 
「京都・大阪・奈良フィールドワーク」担当:天野太郎

今回のフィールドワークでは、鴨川の東側に展開する鴨東地域を対象とし、六波羅〜鳥辺野の意味と現在との非連続性について学ぶため、六波羅〜清水寺周辺地域の学習を行いました。この地域は、かつての平安京に住まう人々の葬送の地・鳥辺野に位置し、「生」と「死」のまさに境界に位置する存在であります。また平安京造営の東の基準ともなった高野川・賀茂川の合流点ならびに祇園社、清水寺が展開し、「祇園」地域を形成しています。今回はそうした生死の境界であった地域がどのように変容し、観光地化したのか、この祇園地域の形成と展開において重要な寺社の見学と、現代的な景観保存の問題について学習を行いました。六波羅蜜寺や六道珍皇寺の立地の意味や、インスタグラム観光で注目を集める八坂庚申堂と夢見坂を見学ののち、清水寺の地形的特質と歴史的な形成過程について現地学習を行いました。おりしも紅葉が一際美しい季節でもあり、過密な観光地の問題であるオーバーツーリズムの実態と課題についても考えさせられるフィールドワークとなりました。

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