防災教育と平和教育に関するフィールドワーク

2020/12/22
担当者:天野太郎
日 時:2020年12月19日(土)10時〜17時
場 所:大阪市立阿倍野防災センター
ピースおおさか大阪国際平和センター
授 業:「教育実習 A・B」を中心とした4年生 15名

 

今回は社会システム学科の教職課程履修の4年生を中心として、防災教育や平和教育に関する知見を深めるために、大阪市の防災・平和教育施設を訪問学習しました。

近年多発する自然災害や、近く発生すると喧伝される南海トラフ地震など、私たちの生活の安全を確保し、災害に対して備えていくことは、これからの社会の喫緊の課題となっています。その中でも子供たちが日中多くの時間を過ごす学校現場は、子どもたちの生活の場として安全性が求められるだけでなく、地域防災や避難の拠点として重要な位置を占めています。

そうした観点から、今回は防災に関して大阪市立阿倍野防災センターと、関連して平和教育についても視野を広げるため、第二次世界大戦期の大阪大空襲を中心とした展示施設である大阪国際平和センター(通称:ピースおおさか)を訪問し現地学習を行ないました。

大阪市は南海トラフ大地震による津波災害、ならびに市域中心部を縦走する上町断層による地震被害が想定されており、そうした災害にいかに備えるべきか、これからのまちづくりのあり方について考えさせされる展示が多くあります。被害想定や地震メカニズムについての学習を行なった後、震災後の街並みを再現したセットや、消火活動の模擬演習、また実際の揺れを室内体験できるシステムなどを通して、どのような備えが必要なのか、また学校における防災教育の方向性について学ぶことができました。

また、大阪大空襲に関する資料を展示する大阪国際平和センターでは、写真資料、空襲時の爆弾の破片などを見学し、生存者の証言も通じた戦争の凄惨さや、平和教育の必要性を再認識することができました。また、近接して立地する殉職教員を慰霊する「教育塔」にも訪問し、子どもたちの安全・安心を多角的な視点から見守る教育者としての原点について理解を深めることができました。

201221_system_report1.jpg
201221_system_report2.jpg
201221_system_report3.jpg
201221_system_report4.jpg
201221_system_report5.jpg