【学生インタビュー】 京田辺市の特産品を生かしたお菓子「たなンシェ」を企画・販売!同志社女子大学まちづくり委員会の3名にお聞きしました
同志社女子大学まちづくり委員会(以下、まちづくり委員会)は本学の社会連携事業の一環で、大学の立地する京田辺市および周辺地域を学生が自分の「第二のふるさと」として自慢できるような活動を目指しています。2017年7月に結成され、現在は60名を超える学生が活動に参加しています。
今回は、「たなンシェ」第二弾の企画から販売まで携わった社会システム学科3年次生の(写真左から)山口奈桜さん、小貫莉鈴さん、椛澤華菜さんにお話をお聞きしました。
地域の発展をめざして ~個が集まり成されるチームワーク~
Q. まずは、まちづくり委員会に所属しようと思ったきっかけを教えてください。

小貫さん:幼いころから家族と地域のマルシェに通っていて、地域の人が集まってつくる温かい空気が大好きでした。大学に入っても、地域と関わる活動がしたいとずっと思っていました。そんなときに、地域活性化の活動に興味があることを知っていた学部の友人がまちづくり委員会のことを教えてくれました。活動内容を見て、「ここなら自分の好きが生かせる」と直感し、参加を決めました。
椛澤さん:高校時代は弓道部一筋で活動していましたが、大学では全く違う経験をしてみたいと思っていました。家族が地域の活動に積極的に参加していたこともあり、もともと「地域の役に立つことがしたい」という気持ちはありましたが、行動は起こせていませんでした。学部の友人が偶然まちづくり委員会のSNSを見つけ、とても楽しそうだと思い、一緒に活動に参加するようになりました。
山口さん:大学生活の中で、学業以外にも力を注げるものを探していました。そんなときに委員会のSNSに出合い、子ども向けイベントから高齢者交流まで幅広い取り組みがあることを知りました。「自分の世界がもっと広がりそう」と感じて、迷わず参加を決めました。
まちづくり委員会では、複数のプロジェクトチームが並行して取り組みを推進。京田辺市の特産品を使った「新商品開発プロジェクト」や地域の高齢者と交流する「げんき推進プロジェクト」、地域の児童と楽しむ「京田辺ふれんずプロジェクト」など、様々な学生たちの興味・関心に合わせて企画を推進しています。
「新商品開発プロジェクト」では、京⽥辺市内で燻製加⼯業を営む有限会社ロゴスと「京⽥辺を、⾷べて知る」をコンセプトとしたオリジナル商品の共同開発を進めており、京⽥辺市とフィナンシェをかけあわせた「たなンシェ」の第一弾を2024年春に、第二弾を2025年秋に開発・販売しました。

完成した 第二弾 たなんシェ
左:一休ナットーシェ(一休納豆味)
右:ピーチティーシェ(桃紅茶味)
新商品「たなンシェ」販売まで
Q. 「たなンシェ」に携わることになった経緯を聞かせてください。
小貫さん:参加するプロジェクトを選ぶ際、一番惹かれたのが「新商品開発」でした。先輩方が取り組まれていた第一弾たなンシェの開発途中から携わることができ、パッケージ製作などを担当しました。商品開発の奥深さは面白いなと思いました。トライアンドエラーを経て完成した第一弾は予想以上の反響をいただき、「第二弾をつくろう」という声が自然に上がり、私たちの代が中心となって進めることになりました。
山口さん:商品を通して地域を知ってもらえる点に魅力を感じ、プロジェクト参加を決めました。味や原材料、パッケージデザインなどの企画から販売戦略に至るまで、責任が大きい分達成感もひとしおでした。自分たちの意見が反映され、プロの方との協働によって形になっていくのは貴重な体験でした。
Q. 活動の中で苦労したエピソードを教えてください。

椛澤さん:会計担当として動く中で、自分で抱え込んでしまう場面が多く、「後輩にどう指示すればいいのか」が最初の壁でした。最初はその難しさに何度も心が折れそうになりましたが、伝え方を工夫しながら、少しずつ任せることにも挑戦しました。後輩たちが前向きに動いてくれたことで、チームとして成長していく実感がありました。日頃のコミュニケーションも大切だと実感しました。今ではその苦労も乗り越え、後輩にたくさん助けられています。
小貫さん:リーダーとして動き始めたときは、分からないことばかりで正直不安も大きかったです。椛澤さんと山口さんに相談しながら、グループ編成の見直しやミーティングの仕組み作りなど、組織としての「土台づくり」に取り組みました。特に、イベントの担当を横断してサポートする「内部企画」などの役割を新たに設けたことで、全体の情報共有がスムーズになったのは大きな成果でした。メンバーの交流会を設けてからはコミュニケーションが増え、楽しんでいる姿を見ることが嬉しいです。少しずつ軌道に乗ってきたのも2人のおかげです。
Q. 楽しかったことや心に残っているエピソードを教えてください。

小貫さん:地域マルシェに出展したとき、最初は来場者が少なく悩みましたが、会場を回りながらチラシを配ることを思いつきました。「待つより動く」ことが功を奏し、ほかの出展者の方との交流も生まれ、気づけば徐々に来場者が増えていきました。後輩とも自然に距離が縮まり、マルシェが終わるころにはすっかり打ち解けていました。地域の温かさを再確認し、改めて活動の楽しさを実感しました。
山口さん:EVE(大学祭)での「たなンシェ」と「たなンシェパフェ」の販売です。初挑戦のパフェ販売は不安もありましたが、予想以上の反響でどちらも完売したことが嬉しかったです。商品を通して大学やまちづくり委員会に興味を持ってくださる方が多く、たくさんの方とお話できて本当に楽しかったです。
Q. 活動のやりがいについて教えてください。

山口さん:地域の方と直接関われることです。普段は学生だけのコミュニティで過ごすことが多いですが、この活動では子どもからご高齢の方まで、幅広い世代の方々と話し、地域の空気を肌で感じることができます。また、私はもともと人前に立つことが苦手でしたが、委員会活動を通して少しずつ慣れ、自信につながりました。「苦手」を克服できたことも大きな収穫です。
椛澤さん:委員会のメンバーの優しさに支えられることが多く、学部や学年を超えて仲が深まっていきます。学内外での人との関わりが自分の原動力になっていると感じます。地域のイベントで「頑張ってるね」と声をかけてもらえる瞬間が、活動を続けたいと思える理由です。
学びを未来へ
Q. 今回の経験を通して学んだこと、成長したと思うことを教えてください。

小貫さん:引っ込み思案だった自分を変えたいと思って試行錯誤した結果、私は「引っ張るリーダー」ではなく、「メンバーと伴走するリーダー」が向いていることに気付きました。イベントの後に、メンバー一人ひとりへ手紙を書いて感謝を伝えたのですが、そのときに「寄り添う形でチームを支えるのもリーダーなんだ」と思えたんです。自分のリーダー像を見つめ直すきっかけとなった経験です。
Q. 今後の目標や挑戦したいことを教えてください。
椛澤さん:「たなンシェ」をもっと多くの方に届けたいです。現状はイベント販売が中心ですが、販路拡大を目指したいと思っています。また、残りの活動期間では後輩育成にも力を入れたいです。委員会で学んだ「まず動く」姿勢を大切にして、学生の間にしたいことをやりきれるように、時間を有意義に使っていきたいです。
山口さん:4年次生になっても、関わっているプロジェクトを楽しみながら盛り上げたいです。自分のアイデアが形になり、来場者の方に喜んでいただけると「もっと頑張ろう」と思えます。チームで創り上げる楽しさと主体性を、社会に出てからも大切にしていきたいです。
最後に
Q. 同女で学ぶ後輩や受験生にメッセージをお願いします。

山口さん:大学生活では、学業以外に委員会活動や部活動、アルバイト、サークルなど自分で選んで挑戦できる機会がたくさんあります。少しでも気になる活動があれば、一歩踏み出すことで成長につながるはずです。新しい出会いや学びは財産となって自分の未来を豊かにしてくれると思います。

椛澤さん:「やりたい」と思う気持ちを大切にしてほしいです。経験のないことに取り組むのは緊張しますが、必ず自身の成長につながります。販売活動を通じて、同女が地域や卒業生に愛されていることを実感しました。幅広い学びがある同女だからこそ、あなたに合うチャレンジがきっと見つかります。

小貫さん:自分から動くことを大切にしてほしいと思います。私自身も、誰かの行動を待つのではなく「ファーストペンギン」であろうと心がけてきたことで、新しい自分の一面を知ることができました。大学生活を通して「好きな自分」を見つけることができたので、皆さんにもまわりの目を気にしすぎることなく自分がやりたいと思うことを存分に楽しんでほしいと思います。
プロフィール

現代社会学部 社会システム学科 3年次生
(左から)
山口 奈桜
小貫 莉鈴
椛澤 華菜