【学生インタビュー】 大阪・関西万博にて「物流の視点で考える未来社会のデザイン」をテーマにした出展に取り組んだ、現代こども学科の新谷龍太朗ゼミ生たちにお聞きしました
10月に閉幕した大阪・関西万博では、フューチャーライフヴィレッジ「三菱ロジスネクスト株式会社出展ブース」にて、現代こども学科の新谷 龍太朗ゼミ4年次生が中心となり、「物流の視点で考える未来社会のデザイン」をテーマにしたワークショップを開催しました。
ステージ発表では三菱ロジスネクスト株式会社の皆さまと共に参加型ワークショップ(寸劇)を実施。小型カメラによるリアルタイム映像を見ながらラジコンフォークリフトを操作し、遠隔操作で被災地の物流を支える体験もおこないました。
(写真左から)本活動に携わったゼミ生の古川綾乃さん、外山礼華さん、後藤菜南さんに、取り組みを振り返ってお話をお聞きしました。
大阪・関西万博への挑戦―想定外をも楽しむチームワーク
Q. まずは、企業とのプロジェクトに取り組んでみた感想を聞かせてください。
後藤さん:学生の立場でありながら企業と連携したプロジェクトに参加できたことは非常に貴重な経験でした。いただいたご縁に感謝し、最後まで責任を持って一生懸命取り組みました。物流社会が抱える現状や今後の課題について理解を深めるとともに、社会に出てから必要となる視点やスキルを身につけられたと実感しています。特に、参加者の皆さんに楽しんでいただくためにはどのような内容が良いのかを考え、試行錯誤を重ねる過程は難しさもありましたが、主体的に行動することで次第に活動そのものが楽しくなっていきました。振り返れば、出展の時期は教員採用試験や就職活動を控えた忙しい時期でしたが、“全員で取り組む”と決めて力を合わせたことで、大きな達成感を得ることができました。みんなでやると決めて、取り組んで、本当に良かったと思っています。
外山さん:会場の規模感や来場される方々の層などは当日まで分からず、全員が緊張していましたが、実際にはお子さんだけでなく大人の方や海外の方にも多く参加していただき、気づけば予想外の出来事も気にならないほど私たち自身が楽しんでいました。想像以上に多くの方が足を運んでくださり、とても嬉しかったです。また、ステージ発表では、多くの来場者の前でゼミメンバーの思いや考えを伝えることができ、大変貴重な経験になりました。今回の活動を通じて、多様な方々と直接関わりながら学べたことは、大きな財産になったと感じています。




Q. 大阪・関西万博出展にあたり、苦労したことや、それを乗り越えたエピソードを教えてください。
外山さん:会場の規模感は実際に現地へ行かなければわからない部分も多く、当日準備にどれほど時間がかかるのかを予測しながら計画を進めました。しかし、心配していたよりもスムーズに作業が進み、予定より早く準備を終えることができました。事前に役割分担を明確にしていたことに加え、これまでのゼミ活動で互いの意見を尊重することを大切にしてきたため、良いチームワークが発揮されたのだと思います。具体的な例として、三島市で絵本文化を学ぶフィールドワークを行った際は、ゼミ生全員が出し合った「行きたい場所」をすべて回りました。意見を取捨選択するのではなく、時間を工夫しながら全て叶えてしまおうという姿勢で動いたことで、一気に団結力が高まりました。
後藤さん:これまでの打ち合わせはすべて室内で行なっていたため、当日現地で感じた屋外の風の強さには驚きました。また、出展当日は10月とは思えないほど気温が高く、ラジコン走行が天候の影響を受けやすいこともあり、不安もありました。しかし、事前に入念なシミュレーションを行っていたおかげで、走行コースの向きを変えるなど、状況に応じて臨機応変に対応することができました。
古川さん:私は司会を担当しましたが、参加者のラジコン操作体験が予想以上に順調に進み、イベント全体想定よりも早く終了しそうになった際、会場をどのように盛り上げるか不安と焦りを感じました。そんな中、先生が「海外の方はいらっしゃいますか」と呼びかけてくださり、多くの外国人の方が参加してくださる流れになりました。事前に想定していなかった英語での対応も必要になりましたが、「これこそ万博ならではの体験だ」と気持ちを切り替え、ゼミ生全員で気持ちをそろえて乗り越えることができました。想定外のことが起こっても、その場でできることを考え行動する大切さを、実体験として学びました。
Q. 今回の経験を通して学んだことや成長したことを教えてください。
古川さん:「まず一度やってみること」の大切さを実感しました。最初は漠然としたイメージしか持てませんでしたが、出展に向けた準備を進める中で、参加者の方々に何を伝えたいのか、どのような学びを持ち帰ってほしいのかが次第に明確になっていきました。物流業界は大変というイメージを持たれることもありますが、今回の活動を通して、参加者に“自分ごととして関心を持ってもらうこと”の意義を感じました。不安があったとしても、行動することで考えが整理され、新しいアイデアが生まれていくことを学んだので、今後の挑戦にも生かしていきたいです。
学生の思いを尊重する、新谷ゼミの魅力
Q. 新谷ゼミに所属しようと思った理由、動機を教えてください。

外山さん:新谷ゼミでは、地域の子どもたちと学生の交流の場である「子ども食堂」の取り組みをすることを知り、関心を持ちました。この取り組みでは、赤ちゃんから大人まで幅広い世代を対象として、料理作りなどの活動を月1回以上おこないます。子育てに大切と言われる地域とのつながりについて学び、それが子どもにどう影響するのか学びたいと思いました。ちょうど卒業後の進路にも悩んでいた時期だったので、自由度が高くオールマイティにいろいろなことができるゼミがいいなと思ったことが決め手になりました。

後藤さん:新設されたゼミだったので、そのゼミの一期生になれることに魅力を感じました。前例がないからこそ、過去のやり方にとらわれず、自分たちで一から作り上げることができるところに強く惹かれました。初回のゼミでは一人ひとりがやりたいことを書き出したのですが、「お菓子を囲むイベントをしてみたい」「子ども食堂の取り組みに携わりたい」など、多様でのびのびした意見が多く、どのように運営が進んでいくのか最初は想像もつきませんでした。しかし、先生がその場で「ではお菓子のイベントはこの日に行いましょう」と迅速に日程を決定され、計画が一気に形になりました。その後の活動においても、先生は「即断即決」を大切にされており、あわせて「全力で取り組むこと」「新しいことに挑戦すること」を常に示してくださいます。その姿勢に触れ、ゼミ生全員が良い影響を受けながら主体的に活動できていると感じています。

古川さん:新谷先生の温かい雰囲気に魅力を感じたことがゼミを志望する大きな決め手になりました。先輩方からゼミ活動について話を聞く機会がありましたが、新設の新谷ゼミにはまだ先輩がいなかったため、どのような雰囲気なのか想像がつかず、不安もありました。そこで思い切って先生に直接お話を伺いに行ったところ、「逆にみんなは何をしてみたい?」と問いかけられ、こちらの質問にも一つひとつ丁寧に向き合ってくださいました。非常にコミュニケーションが取りやすく、学生の思いを尊重してくださる先生だと感じました。前例のない環境だからこそ、先生のもとで新しい挑戦に取り組んでみたいと思い、新谷ゼミを希望しました。
Q. 新谷ゼミの学びの特徴を教えてください。
古川さん:新谷ゼミの魅力は、学生の「やりたい」という思いを何よりも大切にしてくれる点です。先生は、私たちが好奇心から提案したことでも決して否定することなく受け止め、実際に挑戦できる機会を必ず用意してくださいます。自分たちで考え、相談しながら主体的に物事を決めていける環境が整っているのも特徴です。関心のあることをそのまま学びにつなげられる環境があることは、新谷ゼミならではの強みであり、自慢できるポイントだと感じています。
後藤さん:学生一人ひとりが「人任せにしない」姿勢を持っていることが新谷ゼミの大きな強みだと思います。全員が必ず自分の意見を持っているので、物事がスムーズに進みますし、ゼミの雰囲気も明るく前向きです。仲良く楽しく活動する一方で、やるべきときはしっかり取り組むというメリハリのある風土が根付いています。学生それぞれの個性に先生のリーダーシップが加わることで相乗効果が生まれ、良い循環ができていると感じます。先生がいつも一生懸命で、本気で向き合ってくださるからこそ、その気持ちに応えたいと思う学生が多いのではないでしょうか。

学びを社会人の第一歩へ
Q. 今後の目標や挑戦したいことを教えてください。
外山さん:私は春から小学校教員として働きます。今回の万博出展で学んだ「協力して成し遂げること」や、「まず挑戦してみる」という精神を忘れず、子どもたちと日々楽しく過ごしていきたいです。また、新谷先生が私たちのやってみたいという思いを後押ししてくださったように、子どもたちが興味を持ったことに全力で挑戦できるよう支援できる教員を目指したいと思います。
後藤さん:春からは一般企業で働くことが決まっています。大学での学びや経験を大切にしながら、常に学ぶ姿勢を持ち続け、社会人として成長していきたいです。新谷先生のように、行動力があり前向きで、周りの方から愛される温かい大人になれるよう努力していきたいと思います。
古川さん:私も小学校教員として働く予定です。大学生活の中で、先生方、仲間、家族など本当に多くの人に支えられながら歩み、成長してこられたと実感しています。頼ることや助け合うことの大切さに気づくことができた4年間は、私にとって大きな財産です。これからも人とのつながりを大切にしながら、子どもたちや周囲の方々と共に成長していける教員を目指したいと思います。
最後に
Q. 同女で学ぶ後輩や受験生にメッセージをお願いします。

古川さん:学ぶ中で、これから悩んだり、立ち止まったりすることがあるかもしれません。私自身も大学生活でたくさんの壁にぶつかりましたが、今振り返ると、その一つ一つが自分の成長につながっていたと感じます。つまずいた時こそ、成長するチャンスです!落ち込みすぎず、「これは成長への第一歩だ」と前向きに捉えながら、素敵な大人へ少しずつステップアップしていってください。

後藤さん:高校生の頃は「今が一番楽しい」と思っていましたが、振り返ると大学生活の4年間が私にとって一番の青春でした。大学生活は本当にあっという間です。勉学に励むことはもちろんですが、アルバイト、友達、恋愛、趣味など、自分自身が輝けるものを見つけ、時間もお金も惜しまず全力で楽しんでください!

外山さん:大学生活は長いようで本当にあっという間です。この4年間で、いろんな経験をしてほしいと思います。ゼミ活動をする後輩には、「ゼミは自分たちでつくるもの」と伝えたいです。教員免許など、資格取得を目指す学科は忙しく、時間が足りないなと思うこともあるかもしれませんし、「隣の芝生は青く見える」という言葉のように周りと比較してしまうときもあると思います。そんなときこそ自分は自分だと前向きに言い聞かせながら、友達に相談したり、趣味に没頭したりしつつ自分らしく有意義な大学生活を送ってほしいなと思います。
プロフィール

現代社会学部 現代こども学科准教授
新谷 龍太朗
現代社会学部 現代こども学科 新谷 龍太朗ゼミ4年次生
後藤 菜南
外山 礼華
古川 綾乃