英語英文学科 小山薫特任教授・秦由美子教授の最終講義を開催しました

2023/02/16

英語英文学科で教鞭をとってこられた小山薫特任教授と秦由美子教授が、2023年3月末をもって本学を退職されます。それに先立ち、2月14日(火)今出川キャンパスJ206教室にて、おふたりの最終講義を開催しました。

【第一部】小山薫特任教授

題目は「ミルトン・同志社・ファンタジー ―楽園に想いをはせた半世紀―」。講義冒頭での、本学短期大学開設当時の新入生学外オリエンテーションやサマーキャンプの懐かしい思い出話で一気に会場が和み、笑いに包まれながら講義が始まりました。

前半は、ご自身の本学での学生時代の学びや越智文雄先生(元本学学長・イングランドの詩人ジョン・ミルトン専門)との出会い、ミルトン研究にたどりつくまでのご自身の憂慮についてお話しくださいました。また、後半には、大学院生時代から今に至るまでの長年にわたるミルトン研究とその成果について、それぞれの時代での面白いエピソードを随所に散りばめながら、情熱を込めてお話しされました。

教職員はじめ、小山先生のもとで学んだ卒業生など、多くの方々が聴講に訪れ、思い出深い最終講義となりました。

【第二部】秦由美子教授

題目は「高等教育一元化後のイギリスの大学」。2021年4月に本学科に着任された秦先生は、比較教育学がご専門です。サッチャー政権のもと、国営企業が次々と民営化された当時にイギリスの大学に留学し、その後、イギリスの高等教育とパブリック・スクールを中心とした中等教育の研究を30年以上精力的に続けてこられました。

最終講義では、イギリスにおける中等教育後の教育及び教育機関の内訳について、各国との比較を交えながらわかりやすく紹介されたあと、「大学とは」という問いに対するイギリスにおける認識や、二元構造だったイギリスの高等教育が一元化に至った根源的理由を、政府の政策と関連させながら解説され、最後には一元化前後の大学類型やイギリスの大学の課題についてお話しされました。長年にわたる研究成果を概観する内容に、聴講に訪れた多くの方々が耳を傾けました。秦先生の穏やかな性格がにじみ出る、それでいて熱意にあふれた最終講義でした。

 

講義終了後は、在学生代表と教職員代表による花束贈呈ならびに記念撮影が行われ、長年のご活躍と本学へのご貢献をたたえました。お忙しい中ご来聴くださった皆様には、心より感謝申し上げます。

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