京田辺市南部まちづくりセンターミライロ「ミライロ音楽フェス」に音楽療法学生が参加

8月20日(水)、京田辺市南部まちづくりセンターミライロ主催の「ミライロの夏休みし放題」に、音楽療法を学ぶ音楽文化専攻3年次生が参加しました。
同企画内で「ミライロ音楽フェス」として、地域の子どもたちに音楽創作体験ワークショップを行い、ともに楽しいひとときを過ごしました。
学生たちは、大きく分けて以下の3種類のアクティビティーを準備しました。
【グラスハープ】
グラスハープは、ワイングラスに水を入れ、縁をなぞると音が鳴る楽器です。
子どもたちには、水を実際の音程に合わせ、その分量を調節しながら入れることで「音を作る・音を調整する」ことからはじめ、完成したそれらの音を鳴らしてもらい、学生によるギターでの即興的な伴奏で、全体で楽曲を演奏する体験をしてもらいました。新しい体験を通して、責任を持つことややり遂げることへの経験につながりました。

【トーンチャイム】
ヨナ抜き音階*に設定した別々の音を、子どもたち一人ひとりが手にして、音を投げ、受け取ってメロディーを創作、音のキャッチボールをしました。即興的にできた演奏は、「日本の夏祭り」を連想させる涼しげな音楽となり、この瞬間に生まれた唯一の音楽になりました。その場で出会った子どもたち同士でも、目を見て合図をし、メロディー創作を通して社会性を高めることができました。
*和風な印象で、誰がどの段階でも、同時でも音が濁らない調性

【ブームワッカー】
「Boomwhackers」*というプラスチック製の筒状の楽器を使用し、ピアノによる即興伴奏つきで、指揮に合わせての演奏体験でした。参加の子どもたちにも指揮者になってもらい、普段控えめな子でも、自己表現や自尊心、また社会性も向上する体験となったようでした。
*一本ずつに「ドレミファソラシド」の一音が設定されている楽器で、トーンチャイム同様、調性を合わせることで誰でも、どのような鳴らし方でも音楽として成り立つのが特徴。
音楽療法を学ぶ学生たちにとって、音楽療法的視点をもって、社会との関わりの中で計画・準備・実践を学べる機会となりました。
