映像制作ワークショップ 第一回 シナリオ編
【2017年度 情報メディア学科ワークショップ】
映像制作ワークショップ 第一回 シナリオ編
2017年6月10日(土) 10:00~17:00
映画監督・脚本家として活躍されている安田真奈氏をお招きし、シナリオ・脚本ワークショップを開催しました。
まずは、脚本の基本的な構成についての学習から始まり、次に、物語の進行に不可欠な「枷(葛藤)」について学びました。
さらに、脚本の紙面上の構成要素である「柱」「ト書き」「台詞」の書き方とそのルールに関して説明を受けた後、グループワークを通して、ト書きのアレンジは無限にあり、アレンジしだいでそのシーンで描かれる登場人物の背景や関係性をより深く表現できることを学びました。
午後は、映画、CM、テレビドラマと、氏の手がけた作品の一部を鑑賞しながらのコンセプト解説や制作秘話につづき、会社員として働きながら映画制作を継続する方法、自主制作の作家から商業作品も手がける映画監督になる方法、次の作品につなげるための自作のプロデュース方法など、安田氏の実体験に基づいた方法論をうかがいました。内容は実践的で、映像制作の分野に限らず『自分のやりたいことを具現化する方法』として、学生には大いに参考になったようです。
さらに、自分たちの日常を超えた話を考える練習として、実際に起こった事件を下敷きにした脚本の作り方を、安田氏の体験を交えて教えていただきました。
最後に、脚本の演出を助けるカメラワークについて学びました。学生たちは資料を参考に、脚本の見せ方を考えながらカット割りを書く練習を行いました。
第一線で活躍されている脚本家の方から教わる本格的なシナリオライティングは、学生たちにとって貴重な体験となりました。
参加者 : 12名