京都細見美術館館長 細見良行氏講演会 『琳派 ―麗しき日本の美―』

2017/06/06

【2017年度 情報メディア学科講演会】

日時:2017年6月2日(金) 15:00〜16:30

2017年度情報メディア学科第1回講演会として、京都岡崎にある細見美術館の館長、細見良行氏、また、TNCブライダルサービス株式会社代表、木村俊昭氏による京都の芸術や伝統文化についての多角的なレクチャーが行われました。
本講演会は、情報メディア学科・関口ゼミのブライダルプロジェクトを御指導、御監修頂いた両氏をお迎えし、同日に開催された、関口ゼミ発表会「一期一会図―京の琳派ブーケプルズ―」と連動して開催されたものです。

第一部は「Wedding×京都の伝統美術―ブライダルビジネスの視点から」と題し、木村代表から、同氏が長年手掛けてこられた京都和婚の実績に基づき、京都の伝統産業とブライダルビジネスの現状、そして様々な課題についてお話をいただきました。今後も京都ならではの伝統文化を維持してゆくためには、本物を見抜く視点と新たな時代に向けたビジネスの取り組みが必要である、という理念は、関口ゼミとの連携で実施しているブライダル企画の主旨とも合致するものです。

そして第二部は、「琳派―麗しき日本の美」というメインタイトルに沿って、細見氏に、琳派とその作品全般に関する興味深い御講演を頂きました。細見美術館は、内外屈指の琳派作品コレクションを誇り、細見氏ご自身も国内外で幅広く琳派と京都文化の発展に寄与すべくご活躍されています。本講演では、数々の琳派作品の画像なども提示しながら、光悦、宗達から光琳を経て抱一に至る琳派の流れや、それぞれの作品の見どころや作家たちの思いなど、細見美術館の収蔵品を中心に、分かりやすく楽しい解説をして下さいました。

当日はメディア学科学生に加え、他学科生、また、外部からの御来聴者にも会場にお越しいただき、ご講演後も細見氏、木村氏と、和やかに質疑応答や発展的なディスカッションなどが行われていました。