産学連携ブライダルプロジェクト「四季彩菓・福ひらき」の発表会を行いました

学芸学部メディア創造学科関口英里教授のゼミでは、株式会社TNCブライダルサービス様の監修により、結婚式の企画を考案する「ブライダルプロジェクト」を2008年度から毎年行っています。本プロジェクトは、和婚の減少や儀式の簡略化により、京都の伝統産業需要が減少している現状をふまえ、伝統文化の新たな展開を学生たちのアイデアで切り拓き、盛り上げていくことを目的にしています。
毎年、京都の伝統産業を取り入れた企画を考案し、これまで京老舗とのコラボレーションで、扇子や京野菜、和ろうそくを使用した演出をプロデュースしてきました。
2021年度は老舗京菓子店 有職菓子御調進所 老松(京都市上京区(株)老松・太田進氏)様とのコラボレーションを行い、2021年度の2年次生(現3年次生)が和菓子に使用される二十四節気を用いた、結婚披露宴で定番化しているケーキカットに替わる新たな演出プラン「四季彩菓・福ひらき」を完成させました。
演出には、有職菓子御調進所 老松様に本企画のために特別に製作いただいた、きんとんで覆われた大きな和菓子「福結菓(ふくゆいか)」(※)をひらくことで、新郎新婦のこれからの幸せをひらいてほしいという願いが込められています。
当日は、私立大学の源流となる学問所「有斐斎 弘道館」(京都市上京区)様に会場をご提供頂き、企画のプレゼンテーション、ゼミ生プロデュースによる本格的な模擬披露宴の実演を行いました。婚礼衣装の着付けやヘアメイクは専門家の先生方に委嘱し、それ以外の運営業務(プランナーや司会進行、カメラマン、照明担当)と必要な役どころ(新婦役、招待客役等)は全てゼミ生が務め、ゼミでの学びを実践する場ともなりました。
「福ひらき」では、参列者にあらかじめ落雁を配布し、本演出にて配布された落雁が福結菓の中身と同じ色であった場合、特別な和菓子が贈られるといった、「福引き」の要素も含んだ参列者参加型の仕掛けを施しました。この新たな演出で披露宴を盛り上げるとともに、新郎新婦・参列者が和菓子の伝統や美しさを自然と感じてもらえるよう工夫しました。
この婚礼演出プランは株式会社TNCブライダルサービス様、また、「福結菓」は、今回の連携企業である老舗京菓子店 有職菓子御調進所 老松様から、それぞれ販売されます。同プランの販売促進活動として、Webページ・PR動画の制作も全て関口ゼミ生が行いました。
※【福結菓(ふくゆいか)】
・大きさ:直径17cm、高さ10cm
・素材:上用きんとん
・装飾:季節に応じた色彩、モチーフ(桜や紫陽花など)で装飾





