教員一覧

英語英文学専攻 教員紹介

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氏名(漢字) 氏名(カナ) 職名  
飯田 毅 イイダ ツヨシ 教授

私の研究分野は、英語授業学、言語教育におけるメタ言語意識及びメタ認知の役割、リーディング、留学と英語力です。英語授業学は、小・中・高・大の英語教育の基盤となる分野であり、児童・生徒・学生にとってより良い授業とは何か、という点を追求します。メタ言語とは言語についての言語であり、外国語としての英語についての知識と能力は、4技能とどのような関係があるのか、また言語学習にとってどのような意味を持つかを明らかにします。メタ認知とは、言語の学びを自身でコントロールすることであり、実際に学習者が英語リーディングにおいてどのようにメタ認知を働かせて読んでいるか、また留学前、留学中、留学後でそれを使ってどのように学んでいるかを研究しています。

今井 由美子 イマイ ユミコ 教授 われわれが話していることばが 「なぜそういう発音になったか」「どうしてそう言うのか」を説明することは容易なことではない。なぜなら自然に、無意識に話すことができてしまうからである。担当コースではわれわれ人間が無意識に口にする「言語音」に焦点をあてる。母語の日本語と学習語の英語を比較しながら、与えられたデータ(音声や文字)と向き合い、そこに隠れている音韻ルールを見つける課題を通し、言語と言語を取り巻く「不思議」について理解を深める機会を得よう。ことばについて深く考えることは自分自身について知ることにもつながる。
鈴木 健司 スズキ ケンジ 教授

アメリカ合衆国とカナダを対象として、そのナショナリズムや国民文化がどのような形で表出されるかに着目して研究をしています。地域研究においては、対象とする地域の言語と歴史をよく知ることが不可欠であり、これらに関する知識や見識はその地域で生み出される文学の研究者にも必要とされるものです。履修者の皆さんが北米の歴史や文化について自分なりの問題意識をもって理解する姿勢を習得できるように努めます。広く世界をみる目をもって研究を進めましょう。

若本 夏美 ワカモト ナツミ 教授

「国際語としての英語:最適な学習方法(BFS、Best-Fit Strategy)の探求」をテーマに、①ストラテジー(学習者方略・自律学習)②スタイル(パーソナリティー)③リンガフランカ(国語としての英語)という3つの要素を軸に研究を進めています。これまで、日本(京都大学・兵庫教育大学)・カナダ(トロント大)・イギリス(オックスフォード大)と多様な場所で学習・研究の機会を得てきました。最近では、英語学習・利用の目的は世界の全ての人々と英語を通して、互いの文化理解・意思疎通をすすめ「国際平和」を実現することにある、と考えるようになりました。ではどうすれば高度な英語運用能力を身につけることができるでしょう?このようなテーマに興味のある方は、是非、研究室のドアをノックしてください(博士課程、前期・後期)。大学院終了後は、小中高英語教員、公務員、一般企業、研究者など進路は多様です。Never miss an opportunity to be  fabulous!

福島 祥一郎 フクシマ ショウイチロウ 准教授 19世紀アメリカ文学、特にエドガー・アラン・ポーの小説や文芸批評を研究しています。ポー文学はそのゴシック性に注目が集まりがちですが、私はこれまでポー文学における都市社会と<見ること>、あるいは<他者>の問題を中心に研究してきました。現在着目している研究課題は、ポー文学で見落されがちな彼の批評性・風刺性についてです。特に1840年代前半から晩年にかけてのポーの文学を研究する際、彼の批評性を見逃すことはできません。当時、イギリスを模倣した保守文壇と新しく勃興しつつあったナショナリスティックな拡張主義文芸運動の二つの主流に対し、ポーはいずれにも与することなく、逆にそこで見落とされがちなアメリカ社会の欠落点に対して鋭いまなざしを投げかけていました。そうしたポーのアウトサイダー的な立ち位置をplace(= 場、場所)という概念によって分析しながら、ポー文学が持つ批評性の特色とその思想を明らかにすべく研究を進めています。
風間 末起子 カザマ マキコ 特任教授 私の研究分野は19世紀のイギリス小説、特にトマス・ハーディ(1840-1928)の小説です。他には中期のブロンテ姉妹、20世紀後期ではマーガレット・ドラブルを研究しています。小説研究は、一言で言えば、その主題は人間理解です。さまざまな文学理論を武器にして作品を切り刻んでいく作業も、研究上、必要ですが、基底には、文学が人間探求のための芸術作品であることを念頭に置くことが大切だと思っています。授業では、読み応えのある作品を選んで、小説研究の序論のようなことができればと考えています。他には、小説では、やや難しい語彙、がっしりした英語構文、英語の音の響き、想像力を駆り立てる比喩と表現に出会うでしょう。文化的側面からは、産業革命後のイギリス経済(植民地政策)、政治(福祉国家、選挙法改正)、社会階級、女性の地位(第一波フェミニズム運動)、思想・宗教(ダーウィンの進化論)等が浮上します。最後に、何か一つの作品を英語原作で精読したという記憶を持ってください。世界が広がります。

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