薬学部の実習授業ってどんなことを学ぶの?
こんにちは。医療薬学科のえれなです。
朝晩の冷え込みが感じられるようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は薬学部医療薬学科の実習について紹介したいと思います。
薬学部では学んだことを実際に体験する実習科目があり、実習を通してより深く理解することができます。
実習は一年次の春学期から順次始まります。
一年次の実習科目は「早期体験学習Ⅰ・Ⅱ」という科目です。
この科目は一年かけて履修する必修科目です。
春学期はハンドクリームの調製で軟膏を容器に詰める体験を行ったり、ラットの解剖、散剤、消毒液の調製、メチルオレンジの合成、衛生的手洗いの方法などを学びます。
その他に、実際に起こった医療問題に対してグループディスカッションも行います。
秋学期は実際に病院や調剤薬局に訪問して仕事の内容を見学させていただきました。
私は見学に行くまで病院薬剤師になりたいと考えていましたが、訪問した調剤薬局の先生のお話を聞いて、在宅医療に携わることが出来る調剤薬局の薬剤師になりたいと考えるようになりました。
他にも企業や海外で働く薬剤師の方に講師として来ていただき、講演を行っていただきました。
薬剤師として働くビジョンが見え、モチベーションも高まります。
二年次から始まる実習科目では専門的な内容が増えてきます。
その中からいくつか紹介します。
一つ目は「有機化学実習」です。
有機化学では薬を作る際にどのような反応が起きているのかを知るために、基礎的な反応を学んでいます。
実習では授業で学んだ反応を用いた実験を行い、実験結果から本当にその反応が起きているのか考察します。
この実習では蛍光物質を扱う実験もあるので、きれいだなと思いながら操作していたのをよく覚えています。
二つ目は「生薬学実習」です。
生薬学とは漢方薬に使う生薬(薬になる植物などの事です)について学ぶ科目です。
この実習では五つの試料がそれぞれ何の生薬かを確認し、その生薬特有の反応を用いて同定する実験、実際に煎じ薬や軟膏を調製する実験を行います。
他にも様々な実習を行います。いずれの実習も座学で学んだことをより深く理解するためにとても役立っています。
薬学部でどんなことを勉強するのだろうと思っている方の参考になれば嬉しいです。
一緒に勉強できる日を楽しみにしています。
