【学生インタビュー】同志社女子大学特別奨励賞を受賞した中原綾花さんにお話をお聞きしました!

2025/02/20

同志社女子大学特別奨励賞は、勉学に励み人物優秀であり、かつスポーツ、文化部門等における課外の活動において顕著な活躍をした個人または団体に対し授与し、その栄誉をたたえ、一層の向上を奨励することを目的にしています。 本年度の受賞者のお一人である表象文化学部日本語日本文学科 4年次生の中原綾花さんにお話を伺いました。

 

俳句の活動について

Q.今回の出場された大学生俳句選手権大会での出場のきっかけや印象的なシーンを教えてください。

出場するきっかけとなったのは、大学の事務室に配架されていたパンフレットです。本大会のパンフレットには綺麗な女性の写真があしらわれており、それに目を奪われました。個人としての活動では、全国の舞台に立つのは初めてで、何もかもが新鮮でした。特に、表彰式で登壇する直前に、スタッフの方が「おめでとうございます」と言ってくださったのは、とても記憶に焼き付いています。これまで、両親、先生、学校の事務の方、友人、俳句を続ける仲間など、様々な人の助けがありました。今回頂いた賞はその集大成であり自分の人生の大きな節目となりました。

 

Q.俳句に興味を持ったきっかけが気になる方も多いと思います。俳句を詠まれる動機などを教えてください。また、俳句を始めてご自身に変化したことはありますか?

高校生の頃に部活動を通じて俳句に出会いました。今、俳句や短歌といった短詩は、静かな盛り上がりをみせています。私は、夏井いつき先生や神野紗希先生を、メディアを通して存じておりましたので、取り組んでみようかなという思いは持ちやすかったです。
俳句を始めてからの自身の変化として、句作と大学での学びの繋がりを意識するようになり、観察力と想像力が伸長したと感じています。俳句をしていると、季節に対して敏感になります。例えば、家や大学、時には散歩先で白くしかし薄桃の色合いを持つ「梨の花」を発見できるようになります。そして、その「梨の花」と『枕草子』を重ね合わせると、途端に「梨の花」が「可憐だけれど人々の心を縫い留める美しい女性」のようにも見えてきます。このように、目にするものを何倍にも味わえるようになるのは、俳句と大学での学びの両軸あってのことだと思っています。

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大学生活について

Q.同志社女子大学を選ばれた理由を教えてください。

同志社女子大学を選んだ理由は、リベラル・アーツを尊重しているところに憧れたからです。同志社女子大学では、共通学芸科目と呼ばれる一般教養科目や、他大学との単位互換に関する授業も豊富であり、一つの専門科目や在籍している大学に縛られることなく、自らの教養や人格を自分が思うように深められるシステムが整っていますところは、同志社女子大学にしかない魅力です。

Q.日本語日本文学科に入学後、印象に残っている出来事はありますか?

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まさに、俳句の授業があったことです。同志社女子大学には「クリエイティブ・ライティングA/B」があり、塩見恵介先生による俳句の講義があります。俳句の歴史や句集の鑑賞をふまえつつ、実際に自分で俳句を詠み句会で発表していくという、インプットとアウトプットを兼ね備えた授業は、「知識を身に付けにいきたくなる授業」であると言えます。俳句以外にも、映画や絵本、小説作りといった、主体的で実践的な授業が、同女の授業にはとても多いです。

Q.学生時代の思い出や大変だったことはありますか?

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大変だったことは、自分の作った作品がなかなか選ばれなかった時期があったことです。作品は評価されるものですので、必ず選択される者と選択されない者がおり、大抵は選択されない者です。しかし、選択されなかった時期でも、評価に一喜一憂しつつも評価の理由を探り、自分なりに新たな手法を試すことを続けていました。

最後に

Q.日本語や日本文学などに興味を持っている後輩や高校生の方にメッセージをお願いします。

私は俳句をすることが「好き」です。俳人として様々な賞やイベントに参加し、交流と経験を深めること。いつか自分の句集を発刊し「自分の句集にサインする」こと。この2つを夢として掲げていきたいと思います。高校生や大学の後輩の皆さんにも、それぞれの「好き」があると思います。アナタの「好き」を持ち続け、それを軸に夢に向かって行動し続けて下さい。それがアナタの人生になるまで。

受賞者のプロフィール

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同志社女子大学 表象文化学部日本語日本文学科 4年次生 中原綾花

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