【学生インタビュー】同志社女子大学特別奨励賞を受賞した鎌田菜々穂さんにお話をお聞きしました!

2024/12/27

同志社女子大学特別奨励賞は、勉学に励み人物優秀であり、かつスポーツ、文化部門等における課外の活動において顕著な活躍をした個人または団体に対し授与し、その栄誉をたたえ、一層の向上を奨励することを目的にしています。 本年度の受賞者のお一人である学芸学部音楽学科 4年次生の鎌田菜々穂さんにお話を伺いました。

 

音楽活動について

Q.様々なコンクールや大会に出場されていますが、印象的なものを教えてください。

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全てにおいて印象的です。私にとってコンクールとは、結果を求める場ではなく、成長を確認する場と認識しています。決まった日程や課題から逆算して舞台に立つことで、今の課題点が見え、どうすればより良い演奏になるのか考えています。また、レッスン室のように狭い空間で弾く時とホールのような広い空間で弾く時とでは、音の出方や音量のバランスが全く違うものになります。舞台の上で演奏すればするほど磨かれていくと信じて、失敗を恐れず何度も人前で演奏することで自信をもって向かえるようになりました。

Q.大学での活動が気になる方も多いと思います。現在、どのような演奏活動に取り組まれていますか?

大学では、授業の中でマンツーマンのレッスンをはじめ、連弾や2台ピアノなどの室内楽や様々な楽器の伴奏などアンサンブルにも積極的に取り組んでいます。また、定期演奏会ではオーケストラの中でのピアノパートとして参加し、今年の夏に新島記念講堂にて開催されたオーケストラコンサートでは、ピアノコンチェルトを演奏させていただきました。

 

Q.出場されるにあたって先生方からはどのような指導やアドバイスをいただいたのでしょうか?

現在、ピアノの指導を受けているベサリアン先生をはじめ、多くの先生方と関わることができ、貴重な学びや刺激を受けています。レッスンで印象に残っていることは、体の使い方、そして耳です。私は、ピアノを弾くことに真剣になればなるほど、鍵盤と体の距離が近くなり、顔が前に出るような姿勢になってしまいます。視野を広くして、鍵盤を見下ろすような姿勢を意識することは何度も注意されました。

そして耳ですが、「今どんな音が鳴っているのか、ゆっくり弾きながら耳を育てなさい」とご指導いただきました。ピアノという楽器は弾けば音が鳴るので、ついつい無意識に鍵盤を叩いてしまいがちです。そんな時は、吹くとしたらどうなるだろう、歌うとどうなるだろうと考えるようになりました。

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大学生活について

Q.同志社女子大学を選ばれた理由を教えてください。

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私は大阪府出身ですが、小学生の頃からピアノを習っており、高校進学では、音楽科のある大阪府立夕陽丘高等学校に入学しました。音楽科だけでなく普通科もある高校だったので、音楽を志す生徒以外に、普通科の生徒と様々な行事に取り組みました。そうした経験から、大学でも音楽だけでなく多彩な学問領域の知識を習得したいと考え、同志社女子大学を志望しました。

Q.大学生活の思い出や大変だった経験はありますか?

教職課程との両立です。将来、何かの役に立つかもという動機で履修を決めた教職の授業だったのですが、履修しなければいけない授業や課題も多くあり、ピアノとの両立が想像していたよりも大変でした。しかし教職の授業を通して、自分の見える世界が広がりました。教職の授業ではディスカッションや誰かとコミュニケーションをとる機会が多くあります。音楽だけではなく、多様な進路を考える仲間との交流を通じて、新たな自分に出会えたような感覚がありました。また、授業は実践的な内容が多く、中でも教育実習ではたくさんの生徒たちと接した経験をとおして、自分自身の進路について考えさせられることが多くありました。ピアノの練習時間を確保することには苦労はしましたが、大学では午前8時から練習室を利用できるので、朝練や空き時間に集中して練習するように心がけました。

最後に

Q.音楽の道を志す後輩や高校生にメッセージをお願いします。

私は音楽科のある高校から同志社女子大学に入学しましたが、周りには普通科出身の友人が多くいます。出身高校に関係なく共通していることは、みんな音楽が大好きということ。切磋琢磨し合える仲間と熱心に指導してくださる先生方に出会うことができ、同志社女子大学に入学して本当に良かったなと実感しています。この素晴らしい環境、素晴らしい先生方のもとで一緒に学びませんか。オープンキャンパスや夏期・冬期講習会で個人レッスンや楽典・コールユーブンゲンの体験授業を受けることができます。ぜひ、大学に足を運んでみてはどうでしょうか。

受賞者のプロフィール

 

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ピティナピアノコンペティション全国決勝大会において、D級・E級・連弾初級A・連弾中級Aベスト賞、Yカテゴリー・連弾初級B入選。日本国際音楽コンペティショングランプリファイナル大学生の部第1位及び姫路市長賞、全音楽譜出版社賞受賞。ベーテン音楽コンクール大学・院生Aの部全国大会第1位。AMA音楽コンクール一般部門全国大会金賞及びグランプリ。クオリア音楽コンクール大学・大学院生の部第2位。

第32回、33回京都フランス音楽アカデミー修了。泉佐野市文化振興財団「第25回泉の森フレッシュコンサート」、「泉の森フレッシュガラコンサート」に選出される。

学内にて同志社女子大学特別奨励賞・栄光会特別賞、石村雅子賞受賞。オーケストラコンサートにて同志社女子大学音楽学科管弦楽団と共演。

2023、2024年度、公益財団法人山岡トロイメライ音楽財団奨学生。

これまでに、冨田有香、稲田節子、藤井隆史、白水芳枝、中野慶理、Raffi Besalyanの各氏に師事。