プレスリリース「【同志社女子大学】創立150周年記念事業図書館建築のパイオニア・鬼頭梓氏設計の今出川図書館改修へ。～　歴史と未来が響きあう、新たな学びの拠点へ　～」を配信

2025/06/17

同志社女子大学（所在地：京都府京田辺市・京都市　学長：川崎清史）は、創立150周年記念事業の一環として、今出川キャンパス図書館の改修を実施いたします。今回の改修は、今出川キャンパスの歴史ある景観を大切にしながら、現代の学修環境にふさわしい機能性と快適性を備えた新しい図書館空間を創出することを目的としています。同志社女子大学のスローガンである「Always rising to a new challenge－いつの時代も、新しきを生きる。」を可視化し、キャンパス全体の魅力向上につなげることで、学生・卒業生・教職員にとって親しまれる場となることを目指します。

創立150周年を機に、新しい時代の同志社女子大学を象徴する「知の拠点」としての図書館へ。

今後も進捗に応じて随時、情報を発信してまいります。

ポイント

創立150周年記念事業のプロジェクトとして、今出川図書館を改修
鬼頭梓氏設計の歴史的建築との調和を重視した、新たなキャンパス景観の創出
学生・卒業生・教職員が使いやすい、明るく快適な学びの空間へ進化
設備の近代化・機能強化により、未来につながる図書館機能を拡充

経緯・詳細

同志社女子大学今出川キャンパスは、京都市の美観地区に位置しています。今出川図書館は、図書館建築のパイオニアである鬼頭梓氏によって設計され、1977年に開館しました。栄光館、ジェームズ館とともにキャンパスの象徴的な景観を形成してきましたが、築後50年近くが経過し、施設の老朽化や学修環境の多様化への対応が求められるようになっています。
今回の図書館改修では、建物構造や外観の持つ歴史的価値を尊重しつつ、以下の3点を軸に再生を図ります。

1. 歴史と調和したキャンパス景観の再構築
鬼頭梓氏の設計した今出川図書館に加え、武田五一氏が設計した栄光館とジェームズ館（いずれも国の登録有形文化財）といった建築遺産を大切にし、前庭やアプローチの整備を通して「同志社女子大学らしい」景観を創出。学生・卒業生・教職員にとって記憶に残る場所として生まれ変わります。

2. 快適で開かれた内部空間の実現
正門や栄光館などからのアクセスを向上させ、訪れやすい動線へと再構築。鬼頭梓氏の図書館思想を大切にし、地下空間でありながら、自然光を取り入れた明るく居心地の良い閲覧室やギャラリーを整備し、学びを促進する環境を整えます。

3.未来を見据えた機能強化
設備や建具、内外装を全面的に更新し、快適性・安全性を向上させます。トイレの改修、エレベーターの増設などバリアフリーへの対応に加え、集密書架の導入により収容能力の向上、蔵書スペースの効率化を図ります。

今出川図書館の概要

1976年着工、翌1977年に開館。当時、今出川図書館の建設計画は、キャンパス景観の保護やジェームズ館南側芝生を保全する観点から難航した。しかし、機能の大部分を地下化し、屋上を庭園にするという鬼頭梓氏の設計で合意。その結果、周辺の美観地区に配慮しつつ、地下式建築という珍しい構造の図書館が実現した。

(2025年5月1日現在）
面　積	閲覧座席数	図書(うち外国書)	学術雑誌(うち外国書)
2,953.0 ㎡	236席	189,593(44,921)冊	495(109)種

工事の概要

同志社女子大学今出川キャンパス図書館改修工事

（1）建築概要	計画地　京都市上京区今出川通寺町西入敷地面積　49,443.97㎡【図書館棟（改修）】　　建物構造　RC造地上1階地下2階　　　　1階　　：グループワークスペース、AVギャラリー　　　　地下1階：開架閲覧室　　　　地下2階：開架閲覧室、開架書架室　　建築面積　1,320.63㎡　　延床面積　2,947.88㎡（891.74坪）【EV棟（新築）】　　建物構造　RC造　地上1階地下1階　　建築面積　15.71㎡　　延床面積　6.84㎡（2.07坪）
（2）設計	株式会社類設計室
（3）施工	株式会社ミラノ工務店
（4）予定工期	予定工期　2025年8月1日～2026年9月末日
（5）全体使用開始	2026年10月1日～（部分使用は工事完了場所から随時）