「新美南吉記念館」他でフィールドワークを実施(松崎正治ゼミ)

2023/02/10

日時:2023年1月20日(金)
場所:新美南吉記念館および周辺の新美南吉ゆかりの地
授業:卒業研究Ⅱ
担当:松崎正治先生

 

松崎ゼミでは、愛知県半田市にある新美南吉記念館および周辺の新美南吉ゆかりの地を巡る学習をしました。
新美南吉(1913-1942年)は、小学校4年生の教科書に掲載されている「ごんぎつね」の作者です。「ごんぎつね」は、新美南吉が18歳の時(1931年)に書いた作品です。1956年から60年以上小学校国語教科書に掲載され続け、1989年以降は全ての国語教科書に掲載されている国民的な教材です。
ゼミでは、3年生の応用演習Ⅰで新美南吉作品を数多く読み、4年生の卒業研究Ⅱの今回のフィールドワークで、新美南吉ゆかりの地を訪ねました。
まず、南吉の生家です。父が畳屋をし、母が下駄屋を営む小さな生家は、当時のまま保存され、新美南吉が過ごした幼少時代を彷彿とさせます。その家の前には、作品にも出てくる石造りの常夜燈があり、近くには南吉少年がいつも遊んでいた岩滑八幡社、常福院などの社がありました。
集落を抜けると小さな矢勝川があり、南吉はこの川をモデルに、「ごんぎつね」で兵十がウナギを捕る様子を描いたとされます。この川の縁には、上皇后・美智子さまの愛読書として有名な「でんでんむしの悲しみ」由来の「ででむし広場」があります。田畝や住宅街を歩いていくと、南吉の母校であり、代用教員として勤めていた岩滑(やなめ)小学校にたどり着きます。この代用教員時代に、「ごんぎつね」は執筆されました。さらに行くと、新美南吉記念館です。ここには、新美南吉の生涯を紹介する写真や説明、作品の紹介、新美南吉に関する文庫などがあります。
こんな風に、事前の学習を踏まえて現地に行くと、深い学びになりました。

230208_report_fw_matsuzaki_1.jpg
230208_report_fw_matsuzaki_2.jpg
230208_report_fw_matsuzaki_3.jpg