「第2回現代こども学科Learning Fes.」を実施

2023/03/20

3月1日(水)、現代こども学科の4年次生と2年次生13名と教員による、第2回現代こども学科Learning Fes.を京田辺キャンパス聡恵館で行いました。本企画は、現代こども学科2年次生必修科目「教育方法と技術」で学んだPlayfulな学習環境とワークショップのデザイン(Workshop on Workshop)を、さらに少人数で受講者とSA(Student Assistant)が学びあう機会をつくる目的で実施されました。

このLearning Fes.を共に企画・実行した2年次生13名に活動報告をいただきました。

第2回Learning Fes.のテーマ:乗るしかない!このBIG WAVEに

2020年度秋学期から授業で行ってきたworkshopを、“Learning Fes.”という形で、4年次生と先生方が開催してくださいました。私たち2年次生は、「くってたってりかえる(下線部の頭文字を組み合わせたTKFモデルと授業では学びました)」を協同で実践しました。とても密度の濃い2時間を次のような流れでつくり、語り合い、振り返りました。

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【準備】

授業で顔を合わせていた仲間ではありますが、本Fes.に参加する一人ひとりがこの場をつくっていけるようにするために、①名札を作るチーム、②ランチョンマットを作成するチーム、③T556教室の空間を作るチームの3つに分かれて、2年次生と4年次生が話し合いをして、それぞれがお互いを想いながらツールと空間を創造していきました。
あらかじめ4年次生が準備を全て済ませておくのではなく、Fes.当日までに当日のテーマとドレスコードだけが共有され、場に集まった一人ひとりがどんなFes.になるのかな?とワクワクドキドキを持ち寄るという準備の仕方で始まりました。

【はじまりのフルーツバスケット】

YouTubeにアップされている同志社女子大学バージョンの『恋するフォーチュンクッキー』の音楽に乗って、“同女あるある”をテーマに身体を動かしました。隣に座る相手がどんどん変わって、偶然を活かした「ひと」の並びをつくりました。

【チームに分かれてディスカッション】

フルーツバスケットの座席の順番を活用して、ディスカッションを行いました。話すテーマは、なんとその場でデジタルルーレットを使って決めました!事前に2年次生と4年次生の参加者双方から出されていた質問をルーレットにして、3つのテーブルとも、ルーレットで決まったお題で話し合いました。 もちろん、PLAYFULな場なので、話し合いの形式も自由です♪テーマの一つ「死ぬまでにやりたいこと」の話題で、参加者の一人が『人前で歌いたい!』という願いを語ると、さっそく、みんなでその場を準備し、見事に彼女の夢を実現することができました。

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【キューブトーク】

現代こども学科ではいくつかの科目で、キューブというツールと使ったコミュニケーションが採用されています。今回のキューブトークでは、「あなたにとってPLAYFULとは」というテーマに沿って6つの面にそれぞれの意見を描きました。そのキューブを使って参加者でのペア対話を行い、交流しました。「十人十色」とはまさにこのことであり、「教育方法と技術」の授業でともに探究してきた「Playful」というテーマですが、その人の考えや価値観がとても表れていました。

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【まとめ】

最後は円になって今回の感想を言い合いました。参加者の一人が、今回のFes.を参加者全員でつくり上げたことに感銘を受け、涙ぐみながら話されているのをみて、その熱い思いに私たちも胸がぎゅっとなりました。この思いのバトンを私たち2年次生が繋いでいこうと強く感じました。
普段の授業とは違い、少人数での活動であったため、より深く密度の高い経験ができました。準備から活動の終わりまで、2時間という長いようで短い時間を、4年次生と先生方と共に創っていくことができたことをとても嬉しく思います。
学内外でさまざまなワークショップをつくってきた憧れの4年次生からの思いを受け取った今、私たちが感じ、考えたことをふり返って、新年度を迎えようとしています。

参加者の感想
  • 先輩、教員、そして同学年同士で、これまでにあまり語り合ったことのない話題や将来のことでじっくりと話しをすることができ、とても楽しく2時間が充実していました。あの空間だったからこそできた濃い話がたくさんあり、参加して本当によかったです。
  • 4年次生の先輩、2年次生の仲間とたくさん「対話」を通して交流・ワークショップで、さまざまな視点の考え方や今までの自分の発想にはなかった新たな考えにたくさん出会えました。いろいろな人と出会って話し合ったり聴いたりすることがすごく大事であると感じました。先輩の話を聞いて自分のことを改めて知る機会、メタ認知をすることができました。2年後までには自分も先輩たちのようになりたい!という身近な理想像を描くこともできました。私たちの世代もWOW(Workshop on Workshop)をつなげていきたいです。
  • 今回のLearning Fes.に参加するか悩みましたが、参加するというアクションを自分で選択してよかったなあと感じました。2時間って長いものだと思っていましたが、一瞬でした!「自分にとってプレイフルとは?」というものが、これまでよりも確立しました。自分がこれからなりたい像がだんだん見えてきたので、実現できるようにがんばりたいと思えた、貴重な体験でした。
  • 今回のLearning Fes.で改めて「挑戦する」ことの楽しさを知りました。大人になるにつれ、夢を口にすることへの抵抗や、人前に立つことの恥ずかしさを覚えるようになり、自分を表現することが難しくなっていましたが、久しぶりに心の底からわくわくし、心が躍る瞬間を味わうことができました。改めてこども学科という場で学ぶことができてよかったと感じました。
  • 人生で2度目のLearning Fes.でした。やはり参加した後は、来て良かったと感じられました。自分にとって目標となるような先輩方と学ぶことができる場で、アドバイスを頂いたり、悩んでいたことを静かに聞いてもらえたりすることがすごくいい影響になりました。これからの2年間、先輩方を超えられるような日々の生活を送っていきます。
  • T556教室という上田信行先生(同志社女子大学名誉教授)が創り上げてくださった特別な空間で、4年次生や先生方、同期のみんなという特別な仲間と共に今回のフェスを開催していただけたこと、そしてその場に参加できたことをとても嬉しく思います。BIG WAVEに乗るため、これまでのPLAYFULな経験や考えを活用してさらに高みを目指せる最高の機会となりました。
    何度も使ってきた“メタ認知”という言葉。私はこの日が今までで一番視野が広がった日だと感じます。エッセイスト・俵万智さんなら記念日にするかもしれませんが、私はこの日を「メタ認知記念日」にしようとは思いません。なぜならもっともっとPLAYFULになれる自信が秋学期の授業や今回のフェスで身についたからです。この日はあくまで通過点であり、PLAYFULの成長に終わりはないということを、私たち2年次生が証明したいです。4年次生から受け取ったバトンをまた次の代に繋げられるよう、“本気”で日々を過ごしていきます。今回の活動を通して、もっと様々な方にPLAYFULの輪を広げていきたいです。