ジブリパークと名古屋市科学館でのフィールドワークと和菓子作り体験を実施(吉永紀子ゼミ)

日時:2025年1月11日(土)~12日(日)
場所:ジブリパーク/名古屋市科学館(愛知県名古屋市)
授業:卒業研究Ⅱ
担当:吉永紀子教授
吉永ゼミ4年次生8名は「ひとを夢中にさせる空間、多様なコミュニケーションを生み出すツールと体験の可能性」について、自分たちの体験を通して考えることを目的とし、2つの施設でのフィールドワークと、和菓子づくり体験を行いました。
1.ジブリパーク
1日目に訪問したジブリパークは、3年次のフィールドワークで観た「ジブリとジブリパーク展」(神戸市立博物館)から1年半越しの現地訪問となりました。愛・地球博記念公園の跡地を利用した広大な敷地内に展開されている5つのエリアのうち、「魔女の谷」「ジブリの大倉庫」「もののけの里」「青春の丘」の4エリアを「さんぽ」しました。
なかでも、「魔女の谷」には、魔女気分で飛んだり跳ねたりちょっと隠れてみたくなったりする建物やオブジェがいくつもあり、登場人物に「なりきってみたい」という気持ちをくすぐる仕掛けが絶妙でした。また、一つひとつのディテールにこだわりがぎっしり詰まっている「ジブリの大倉庫」では、ジブリパーク展で観ていた物語作品の世界に自分たちが入り込み、まさにジブリの魅力を再発見できるエリアでした。残念ながら、小学生以下の子どもだけが楽しめる遊び場には入ることができませんでしたが、三鷹の森ジブリ美術館だけで上映されていた短編アニメーションを見ることができるオリヲン座をはじめ、大倉庫自体が、幼い頃から馴染みのあるジブリ作品の世界観を満喫できる空気に包まれていました。みたことのない作品の展示やアトラクションであっても素通りさせない空間のつくりなど、会話を弾ませる工夫にも満ちていました。

2.名古屋市科学館・和菓子づくり体験
2日目は、「みて、ふれて、たしかめて」をコンセプトとする名古屋市科学館を訪れました。展示や実験をやってみると、「おや?」「どうして?」と思わず口をついて出てくる体験がどのフロアにもあり、楽しむことができました。来館者が触って観察できるハンズオンの展示を誰かがやり始めると、ふしぎな現象に自然と人が引き寄せられていき、自分の順番がまわってくると、今見ていた現象を自分でも確かめてみたり新しいやり方を試してみたり、科学あそびをする子どもの姿も見られました。言葉を交わさなくても、「ふしぎ(?)」や「おもしろい(!)」を子ども同士や親子、一緒に訪れた仲間と分かち合える、一つひとつのモノの配置やあそび方・見せ方に趣向を凝らしていることがわかりました。
ゼミ合宿の最後には和菓子づくりに初挑戦しました。インストラクターの方がわかりやすい解説をしてくださり、聞いているときはそれなりにできそうに思えたのですが、やってみると思いのほか難しく手こずりました。同じ材料・道具でつくった和菓子も一つひとつ仕上がりが違っていて、それもまた皆でおもしろがりながら、手作り和菓子と各自が点てたお茶とを味わう、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

