神戸市立博物館・特別展『ジブリとジブリパーク展』とアトアでフィールドワークを実施(吉永紀子ゼミ)

2023/07/19

日時:2023年6月24日(土)
場所:神戸市立博物館・特別展「ジブリとジブリパーク展」/アトア(劇場型アクアリウム)
授業:応用演習Ⅰ
担当:吉永紀子 准教授

 

吉永ゼミ8期生(3年次生9名)は、主に「鑑賞」をメインとした2つの施設でフィールドワークを行いました。

1.ジブリとジブリパーク展(神戸市立博物館)

最初に訪れたのは、神戸市立博物館の特別展「ジブリとジブリパーク展」です。ジブリ映画に登場するキャラクターに触れられる体験コーナーや、映画のワンシーンが立体作品になっている立体展示コーナー、CG映画制作の裏側をみせるコーナーなど、「見る」展示だけではなく、五感のすべてを使って楽しむことのできる構成がなされていました。

専門用語も交えた解説やこどもの目線の高さに合わせた配置など、鑑賞する側が「じっくり読みこむ」「ふらっと眺める」「思わず立ち止まってしまう」など多様な鑑賞スタイルをとりながら、こどもから大人まで幅広い年齢層が楽しめる展示になっていました。また、ジブリ作品に思い入れのある方だけでなく初めて見る方も楽しむことのできる展示の工夫が感じられました。

展示物それ自体が楽しめるものであることと、鑑賞する側が鑑賞の仕方をデザインできること、この二つが掛け合わさって、とても魅力的で学びの多い時間を過ごしました。

 

2.アトア(劇場型アクアリウム@神戸)

次に訪問した「アトア」とは、「アクアリウム」と「アート」が融合した水族館のことで、魅力はやはりその展示の仕方にありました。各フロアは「はじまりの洞窟」や「奇跡の惑星」など、それぞれテーマが設けられており、広いスペースには水槽や金魚鉢などの展示物が置かれ、順路や見るべき方向の指定がないため、鑑賞者が自分好みのペースや順路で見ることができます。水族館といえば「海の生き物を見るための施設」というイメージを抱きますが、アトアはその空間全てが展示物であり、展示物に自ら働きかけたり空間を一緒に創って楽しめたりして、アトアのテーマである【アクアリウム×アート】を実感することができました。

 

一日を通して、空間をデザインするおもしろさと鑑賞側の主体的な参加を引き出す工夫を学ぶことができ、今後のゼミでの学びを新たに考える機会になりました。

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