滋賀県大津市方面での文学散策を実施

2025/12/08

今年の文学散策は4年ぶりの大津方面に向かいました。 大津の町は、大学からは比叡山を隔てたちょうど反対側にあたります。教職員含む総勢28人が今出川キャンパスに集合し、比叡山延暦寺・日吉大社・近江神宮・三井寺・石山寺をバスでめぐりました。

延暦寺の根本中堂は前回と同じく10年の大改修中でしたが、おかげで普段は見ることのできない屋根の様子を間近に拝見することができました。日吉大社では珍しい山王鳥居の形や、神の使いである猿の彫刻など、吉海 直人 名誉教授の丁寧な説明のおかげで、たくさんの「秘密」を知ることができました。

漫画や映画「ちはやふる」にも描かれた、百人一首の聖地「近江神宮」は、七五三の子供たちの着物姿がかわいらしく、朱塗りの鳥居と紅葉と青空にスマホを掲げて熱心に写真を撮る姿が見られました。三井寺では、古代からわき続けているという井戸の音に耳をかたむけ、大きな釜を見て軍記物語に出てくる僧兵たちの姿に思いをはせます。紫式部の源氏物語起筆伝説の残る石山寺では、石の白さ、夕陽に照らされた紅葉の美しさに息をのみ、ここに籠って願い事をした平安時代の貴族たちも眺めた景色であることを思い、感動する声も聞こえました。
至る所に様々な時代の文学作品のゆかりが残る、国宝が豊かな歴史の町大津で、紅葉まぶしい秋の一日を楽しみました。

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