西洋服飾コレクションの保存と活用について学修( 応用演習Ⅱ・被服造形研究室 )
被服造形ゼミ(担当:藤本純子教授)3年次生は、10月24日(木)に「応用演習Ⅱ」のゲストスピーカーとして京都服飾文化研究財団(KCI)の上山尚子氏をお迎えし、近現代の西洋服飾の構成と補修についてお話をうかがいました。
上山氏はKCIの補修室で、17世紀から現在に至るまでの1万3000点に上るコレクションの保存・活用のための補修や衣装の着せつけなどに携わられています。一般的には目にすることのない衣装の裏側の仕様や構成、補修の目的や方法について、写真資料やサンプルを提示して解説いただきました。情報量の多い、とても貴重な時間となりました。
京都国立近代美術館で開催中の「LOVEファッションー私が着がえるとき」の展示作業もなさったとのことで、その際のエピソードもうかがうことができました。それぞれの時代の装いの特徴を再現し、見映え良く展示するためのさまざまな調整や工夫について知りました。被服造形ゼミでは、先月、この展覧会場を訪れましたが、もう一度、新たな視点で展覧会を鑑賞したいという感想が多数寄せられました。